TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが!!

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

文字の大きさ
488 / 968

【いーびるあい☆】

しおりを挟む
 俺たちはミユキの回復を待ちつつも、情報集めに出ていた。

 ケロナは【ダンジョン】周りの地形を下調べに、リュアは上空からノース漁村の様子を伺い、ルキィは海岸の水質などを調べるそうだ。

 俺はまうす☆達からの交信を待ちつつも、他3人とも常に【テレパス】による念話を行う。

 何かあった時には直ぐに駆けつけれるように手配もしてある。

 最悪【ゲート】の魔法を使えば緊急脱出も可能だからこそ、危ない場所の探索を行えるのだ!。

(いや~...、【テレパス】有能すぎない!?、これ自体は大した性能じゃないけど、【キャラメイキング】や【ゲート】と組み合わせる事で凄く戦略の幅が広がった気がする...)

 確かに言葉のみによる会話は危険を伴うと思うだろうが、それも解消済みだ。

 ~数分前~

「「「いーびるあい☆?」」」

 3人共がキョトンとした顔で目を合わせる。

「ああ、皆にはこれを胸のあたりにつけておいて欲しいんだ」

 そう言って1つ目のバッジを各自に渡す。

 最初こそ不思議そうにしていた彼女達だったが、俺の説明を聞くと皆頷いてくれた。

「これは俺の持っている水晶と今渡したバッジを繋ぐものなんだ、例えば...、ケロナ!あっちの部屋に移動してみて!」

「?、分かった」

 彼女が退室したのを見た2人が俺の水晶を見ると...。

「あっ!ケロナの見てる風景が映ってる!!」

「確かに...、これは向こうの部屋の映像...」

 2人とも俺の作った生命体【いーびるあい☆】という道具の有用性に直ぐ気がついてくれた。

「でもまあ、少量の魔力を定期的に【いーびるあい☆】にあげないと眠っちゃうから気をつけてね」

「「はーい」」

 2人とも納得してくれたようだ。

 少量の魔力を定期的に失うだけで、軍全体を指揮する司令官に視覚情報を与えられるアドバンテージは絶大だ。

 それだけで勝負が決まるわけではないが、伝令に戦力を割くこともなくリアルタイムで全員と情報共有ができるのは強みになるといえよう。

 でも、流石に量産する時間はなかったので、幹部クラス全員に行き渡る量くらいしか作成できなかった。

 先ほどの説明をケロナにもすると、喜んで承諾してくれた。

「なるほど...、確かにこれは便利だと思う」

「だろっ?、俺もよ~く無い頭を使って考えたんだよね~!」

(褒めて褒めて!)

 そうアピールしてみる。

 必死に目をパチクリ☆させ、露骨にあざと可愛いポーズをとる。

「...さっきから何してるの?」

 流石に露骨すぎたのか、ジト目で見つめられてしまったので焦る!。

「べ...べつに...!、ふ~...ふ~...」

 相変わらず下手くそな口笛で誤魔化そうとしていると...。

 ふわっとしたになにかが頭に当てられた。

「えっ?」

「こうして欲しかったんでしょ?、アリカの顔を見ればわかる、でも...一回だけだからね!」

 さわさわ...。

「あっ...」

 暖かい手の温もりを感じる...。

 頭を撫でられただけなのに凄く...、安心できる...。

(なんだろうこの感覚...)

 その感覚を味わう俺だったが、そんな時間は長くは続かない。

「はいっ、おわり」

 小っ恥ずかしそうな表情を浮かべた後、彼女は退室してしまう。

 でも、俺の中には確かに『暖かな感情』が芽生えたのであった...。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

田舎おじさんのダンジョン民宿へようこそ!〜元社畜の俺は、民宿と配信で全国初のダンジョン観光地化を目指します!〜

咲月ねむと
ファンタジー
東京での社畜生活に心身ともに疲れ果てた主人公・田中雄介(38歳)が、故郷の北海道、留咲萌町に帰郷。両親が遺したダンジョン付きの古民家を改装し、「ダンジョン民宿」として開業。偶然訪れた人気配信者との出会いをきっかけに、最初の客を迎え、民宿経営の第一歩を踏み出す。 笑えて、心温かくなるダンジョン物語。 ※この小説はフィクションです。 実在の人物、団体などとは関係ありません。 日本を舞台に繰り広げますが、架空の地名、建造物が物語には登場します。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた

季未
ファンタジー
【書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡٩( 'ω' )و】 気がつくとダンジョンコア(石)になっていた。 手持ちの資源はわずか。迫りくる野生の魔物やコアを狙う冒険者たち。 頼れるのは怪しげな「魔物ガチャ」だけ!? 傷ついた少女・リナを保護したことをきっかけにダンジョンは急速に進化を始める。 罠を張り巡らせた塔を建築し、資源を集め、強力な魔物をガチャで召喚! 人間と魔族、どこの勢力にも属さない独立した「最強のダンジョン」が今、産声を上げる!

処理中です...