TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

謝罪【改☆】

　「皆！！　ギサラが話があるらしいから聞いてくれ！」

　俺の言葉に皆が注目する。

　ゆっくりと皆に目を合わせるギサラに対し、緊張感のある表情のまま息を飲む仲間達だったが、次の一言で皆が驚いていた。

「その...なんだ...、す・ま・な・か・っ・た・な・...」

　あのギサラが皆の前で謝罪の言葉を出したという事が衝撃的すぎて腰を抜かす者さえ存在した程だ。

　この短い文の中にありとあらゆる感情が交わっている事に違いはないだろう。

　ギサラの謝罪により、少しはほんわかし始めて落ち着いたと思った次の瞬間！！。

「ふざけるな！！」

　少女の怒声がギサラに叩きつけられた！。

　そこには涙を流しながら叫ぶトラスの姿がある。

「お前が姉ちゃんを殺したんだ！！」

　そう...、アリカナ=りみてっど☆の【最終極限】でもシスティは蘇らなかったのだ。

　ギサラに力を取り込まれていた訳ではないのだからアリカナ=りみてっど☆の力で復活しないのは当然ではあるのだが、それを今でも彼女は許せていないらしい...。

「返せよ...！、姉ちゃんを返せ！！」

　涙の咆哮がギサラを襲う...。

　その涙を見ていた彼も何を発言して良いのか分かっていないような顔をしていると...。

「んっ？　トラスよ今わしの事を呼んだか？」

　と聞き慣れた声が聞こえ、驚いたのは俺達だけではなかったようだ。

「「「「「システィ！？」」」」」

　皆が一斉に驚きの声を上げていた。

　なぜなさ死んだと思われていた彼女がいまこうしてピンピンしている現状に誰もが空いた口がふさがらない！！。

　ちなみに俺は驚きすぎて顎が外れた。

「ふがほがが...」(誰か俺の口を見て)

　とアピールするものの、皆システィの方ばかり気にするのでしょんぼりしてしまう...。

「お姉ちゃん！！」

　と勢いよく抱きつきに行ったトラスを受け止める彼女はまるで本当のお姉さんのようにさえ見えてしまう。

「トラスよ、わしはこの通りピンピンしておるから安心せい」

「ふががほががが！」(システィ生きてたのか！)

　俺が顎を外したままそう言ったのに彼女には伝わっているようで...。

「まあそう驚くなアリカよ...、ところで先ほどからずっと口を開けておるが最近の趣味か？」

「ほがが！！　ほががががが！！！」(違う！！驚きすぎて口が戻らなくなったんだ！！！)

「なんじゃそんな事か...、ならばこうして...」

　彼女が俺の顎に手を当て力を入れた！！。

「ふんっ！！」

　ゴキっ！！　と良い音がしたかと思うと顎が接着されていた！！。

「痛っ！！！」

「じゃが治ったであろう？」

　その言葉を信じ言葉を発してみる」

「あっ、治った！！　力技だったが信じられん！！　サンキュー！！」

　喜ぶ俺の顔を見ながら、笑顔を見せる【冥帝】なのでした。