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クティル王国祭
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月夜に上がる綺麗な花達。
今日は年に一度のクティル王国祭。
昔存在していた悪い魔女が討伐された事を忘れないようにする為の祭なのです。
そんなめでたい日に家のバルコニーから空に消えていく花火を鑑賞し声をあげる私。
「わぁ~綺麗♡」
月の髪飾りを茶色の髪につけて笑みを浮かべる中学1年生が私です。
私がそう叫んでいると、隣にいたお姉ちゃんが笑いながらこう言いました。
「毎年見てるだろうに、カリンはいつまで経っても子供だね♪」
黒い髪をゴムで縛りポニテを作っている彼女は私のお姉ちゃんの餅月林華。
私と一しか変わらず、来年からお姉ちゃんと同じ中学に通う事になっているのでした。
からかってくるお姉ちゃんを見ながら頰を膨らます私。
「ムゥ~...、いいじゃん!綺麗なんだから!」
「まあ綺麗だけど、毎年見てたら普通になって来ない?」
(年に一度の行事を普通?ありえない)
まあお姉ちゃんと私の感覚が少し違ってくるもの無理はありません。
お姉ちゃんはどこか別の世界から流れ着いた異世界人だからです。
林華姉ちゃんは日本という国からこの地にやってきたらしいのですが、どうやってここに来たのか覚えておらず、最初は私や母さんも困惑してしまいました。
でも...、今では姉ちゃんも立派な家族の一員となっています。
「ほら見てっ!夜空に大きな花びら!!」
私がはしゃぎながら花火に指を指していると姉ちゃんがこんな事を呟きました。
「ねえカリン...ちょっと目を瞑ってて...」
「えっ?、別に良いけど...」
何をされるのでしょうか?。
期待と不安で胸を一杯にしながら目を閉じていると、髪を触られている事に気がつきました。
「くすぐったい...」
「もうちょっと待ってね...」
何やら髪を触っているようですが、何をしているのかは分かりません。
そのうちパンっと手を叩く音が聞こえ「目を開けていいよ」と言われたので目を開きました。
「もうっ...何してたの?」
「ふっふっふ~ん♪はいっ!」
手鏡を私に渡してこう呟く彼女。
「もう...何?」
「いいから見てみ♪」
ふふっと笑いながら手鏡で自分の顔を確認した私は思わず「うわぁ...」と声を漏らします。
そこに映っていたのは髪の右側をゴムでくくりサイドテールを作る自身の姿でした。
「カリンももう中学生なんだから少しくらい髪型に興味持ってもいいんじゃない?」
姉はそう言っていましたが、私はそこまで髪型に興味はありません。
でも...、姉がいつも着けているゴムを私にくれた事が一番嬉しかったのです。
「そうだ!」
私は思いつきで昔お兄ちゃんに買ってもらった月の髪飾りをゴムに付ける事にしました。
それを見た彼女は指をパチンと鳴らしながら「いいじゃん!似合ってるし可愛いよ!」と笑顔を見せてくれるのがとっても嬉しい♡。
私はサイドテールに手を置いて嬉しさのあまり笑みを浮かべながらその場で2回ほど回りました。
「ありがとう林華姉ちゃん!、一生大切にするね♡」
「そこまで喜んでくれたのなら、私もあげたかいがあるってものよ、来年から中学校頑張りなよ!」
私の肩を叩きながら笑顔を見せてくれる姉は私の誇りです♡。
どーん!どーん!と花火が上がる中、私の物語が始まりを告げるのでした。
今日は年に一度のクティル王国祭。
昔存在していた悪い魔女が討伐された事を忘れないようにする為の祭なのです。
そんなめでたい日に家のバルコニーから空に消えていく花火を鑑賞し声をあげる私。
「わぁ~綺麗♡」
月の髪飾りを茶色の髪につけて笑みを浮かべる中学1年生が私です。
私がそう叫んでいると、隣にいたお姉ちゃんが笑いながらこう言いました。
「毎年見てるだろうに、カリンはいつまで経っても子供だね♪」
黒い髪をゴムで縛りポニテを作っている彼女は私のお姉ちゃんの餅月林華。
私と一しか変わらず、来年からお姉ちゃんと同じ中学に通う事になっているのでした。
からかってくるお姉ちゃんを見ながら頰を膨らます私。
「ムゥ~...、いいじゃん!綺麗なんだから!」
「まあ綺麗だけど、毎年見てたら普通になって来ない?」
(年に一度の行事を普通?ありえない)
まあお姉ちゃんと私の感覚が少し違ってくるもの無理はありません。
お姉ちゃんはどこか別の世界から流れ着いた異世界人だからです。
林華姉ちゃんは日本という国からこの地にやってきたらしいのですが、どうやってここに来たのか覚えておらず、最初は私や母さんも困惑してしまいました。
でも...、今では姉ちゃんも立派な家族の一員となっています。
「ほら見てっ!夜空に大きな花びら!!」
私がはしゃぎながら花火に指を指していると姉ちゃんがこんな事を呟きました。
「ねえカリン...ちょっと目を瞑ってて...」
「えっ?、別に良いけど...」
何をされるのでしょうか?。
期待と不安で胸を一杯にしながら目を閉じていると、髪を触られている事に気がつきました。
「くすぐったい...」
「もうちょっと待ってね...」
何やら髪を触っているようですが、何をしているのかは分かりません。
そのうちパンっと手を叩く音が聞こえ「目を開けていいよ」と言われたので目を開きました。
「もうっ...何してたの?」
「ふっふっふ~ん♪はいっ!」
手鏡を私に渡してこう呟く彼女。
「もう...何?」
「いいから見てみ♪」
ふふっと笑いながら手鏡で自分の顔を確認した私は思わず「うわぁ...」と声を漏らします。
そこに映っていたのは髪の右側をゴムでくくりサイドテールを作る自身の姿でした。
「カリンももう中学生なんだから少しくらい髪型に興味持ってもいいんじゃない?」
姉はそう言っていましたが、私はそこまで髪型に興味はありません。
でも...、姉がいつも着けているゴムを私にくれた事が一番嬉しかったのです。
「そうだ!」
私は思いつきで昔お兄ちゃんに買ってもらった月の髪飾りをゴムに付ける事にしました。
それを見た彼女は指をパチンと鳴らしながら「いいじゃん!似合ってるし可愛いよ!」と笑顔を見せてくれるのがとっても嬉しい♡。
私はサイドテールに手を置いて嬉しさのあまり笑みを浮かべながらその場で2回ほど回りました。
「ありがとう林華姉ちゃん!、一生大切にするね♡」
「そこまで喜んでくれたのなら、私もあげたかいがあるってものよ、来年から中学校頑張りなよ!」
私の肩を叩きながら笑顔を見せてくれる姉は私の誇りです♡。
どーん!どーん!と花火が上がる中、私の物語が始まりを告げるのでした。
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