貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと宣言されたけどレベル1の状態でも実は最強な村娘!!

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

文字の大きさ
844 / 854
レイナの短編集(不定期更新)

レベル75の【高位冒険者】自信過剰な旅の純白魔女エルフ【レイナ】さんの魔術師見習い時代!! 短編集!! 第四段!! 魔女の薬

しおりを挟む
 ドラゴンゾンビを討伐し、疫病が蔓延していた村を聖なる薬で救った私の師匠【魔女】アルフィは一躍話題を掻っ攫い色々な所で薬を売ることになってしまったた。

「アルフィ様...、だんだん私のリュックサックが大きくなっているんですが、これはどうにかならないのでしょうか?」

「それは無理な話ね、レイナ、そのリュックサックの中には私の大事な薬草達が入っているの、それを置いていくだなんてとんでもない」

「そう思うのならちょっとくらい持ってくれても良いのでは?」

「それでは修行にならないんでしょう?」

「...」

「...」

 悪い師匠にこき使われながら重たいリュックサックを背負い森林を抜けている可憐な少女は誰でしょう?

 そう、みなさんご存知の美少女エルフなレイナです。

 肌も髪も透き通る様な白さで男女問わず思わず目を止めてしまう美貌を持った私がこんなに大きいリュックサックを背負うのには理由がありました。

「ところでアルフィ様、今度の依頼では城下町に薬を売りにいくと言っていましたが大丈夫でしょうか?」

「そうね、今あの国は戦時中で薬が不足しているらしいから、薬だけ売ったら直ぐに街を出ましょう」

 そう、今から傷薬を売りにいく王国は絶賛隣国との戦争中なのだ。

 物資が不足している為かどんな物でも高額で買い取ってくれる。

 今噂の薬ならばなおさら高額で売れるだろうと踏んだ師匠が今回の依頼を請け負う事になったのだ。

 しかし「戦争などと言う愚かな人間の行事につきあう必要なんてありませんからね」と言っているので今回はアルフィ様の無駄な優しさが火種を産まない事を祈るばかりである。

 城壁で囲まれた物騒な城下町の門の前に立つと衛兵達が私達に槍を向けて来ました。

「貴様らは何者だ!?」

 明らかな敵意を持って接してくるので少しイラッとします。

 しかし、師匠であるアルフィ様は軽く会釈をすると自分の目的を告げました。

「私は【魔女】アルフィ、そしてこちらは弟子のレイナ、私達はこの国の依頼で傷薬を売りにきました」

 その言葉を聞いて衛兵達は顔を見合わせる。

「【魔女】アルフィといえば最近ドラゴンゾンビの暴れていた村からドラゴンを退け疫病が蔓延していた村を奇跡の薬で回復させたと聞く...」

「それにガリレア王が度重なる戦で疲弊した兵士達の傷を癒す為に偉大なる薬師を呼んだと言う噂もあったな...」

 噂に尾鰭がついていますがまあ良いでしょう。

 師匠が作っているのはただの薬草をすり潰したただの薬ですからね。

 奇跡の薬なんて物は存在しません。

 しかし師匠のネームバリューも強さを増したのか衛兵達はアルフィと言う名前を聞いた瞬間に態度を改めた。

「ようこそ! 【魔女】アルフィ様! 我ガリレア王国へ!」

 快く通してくれる事に感謝の笑みを浮かべる師匠の後に続く私。

「行くわよレイナ」

「は~い」

 いつものノリで城下町を歩く私たちは早速依頼主の元へと向かいました。

 その依頼主とはもちろん...。

 ~ガリレア城・謁見の間~

 私と師匠はガリレア王ので薬の効能を披露しました。

 傷ついた兵士たちの傷を瞬時に治してしまう奇跡の薬(ただの凄い傷薬)を王様に見せて良いように話を繋げる師匠の手腕は物凄い。

 ある事ない事をでっち上げながら、薬の価値よりも遥かに高い価格で大量に買い取ってくれるとガリレア王に約束させたのだ。

(うへぇ...、えげつない事しますねアルフィ様)

 どのくらい酷いのかと言うと、一つ辺りいつもの約3倍の値段で売りつけているのですから、原価を考えると相当な利益でした。

 それだけ切迫した国の状態だといえるのでしょうけど、それにしてもこのやり方は悪魔じみていますね...。

 王と握手を交わす師匠の姿が銭ゲバのように見えてなりません。

 しかも、アルフィ様の薬を大層気に入ったのか国お抱えの薬師としてしばらく滞在しないか? とまで聞かれていました。

 金銭的余裕の余ない私達にとってこの話は有意義な物と判断した師匠はしばらくの間この土地に滞在する事にするのでした。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

私と母のサバイバル

だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。 しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。 希望を諦めず森を進もう。 そう決意するシェリーに異変が起きた。 「私、別世界の前世があるみたい」 前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?

氷の精霊と忘れられた王国 〜追放された青年、消えた約束を探して〜

fuwamofu
ファンタジー
かつて「英雄」と讃えられた青年アレンは、仲間の裏切りによって王国を追放された。 雪原の果てで出会ったのは、心を閉ざした氷の精霊・リィナ。 絶望の底で交わした契約が、やがて滅びかけた王国の運命を変えていく――。 氷と炎、愛と憎しみ、真実と嘘が交錯する異世界再生ファンタジー。 彼はなぜ忘れられ、なぜ再び立ち上がるのか。 世界の記憶が凍りつく時、ひとつの約束だけが、彼らを導く。

転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ

karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。 しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

生きるために逃げだした。幸せになりたい。

白水緑
ファンタジー
屋敷内に軟禁状態だったリリアは、宝物を取り戻したことをきっかけに屋敷から逃げ出した。幸せになるために。体力も力もない。成り行きに身を任せる結果になっても、自分の道は自分で選びたい。 2020/9/19 第一章終了 続きが書け次第また連載再開します。 2021/2/14 第二章開幕 2021/2/28 完結

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う

yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。 これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。

ボンクラ王子の側近を任されました

里見知美
ファンタジー
「任されてくれるな?」  王宮にある宰相の執務室で、俺は頭を下げたまま脂汗を流していた。  人の良い弟である現国王を煽てあげ国の頂点へと導き出し、王国騎士団も魔術師団も視線一つで操ると噂の恐ろしい影の実力者。  そんな人に呼び出され開口一番、シンファエル殿下の側近になれと言われた。  義妹が婚約破棄を叩きつけた相手である。  王子16歳、俺26歳。側近てのは、年の近い家格のしっかりしたヤツがなるんじゃねえの?

処理中です...