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【使徒】③

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「はっ...?」

 クラウニーの腹部から血がポタポタと流れ出す。

「クラウニー!!!」

 俺の叫び声と共にその場に倒れるクラウニー。

「あ~危ない危ない、フラス油断しないこと」

「マリーがいるから大丈夫、私達【8天勇者】は貴方達【守護天使】に守られてるから」

「嬉しい事を言ってくれるわね、じゃあそろそろ終わりにしましょうか」

 短剣から元の姿に戻ったマリーとフラスが手を合わせる。

「「【裁きの光ジャッジメント・レイ】」」

 2人を中心に光が巻き起こる!

「うっ!?」

「ね~ね! リウの後ろに来て!」

「わわっ!」

 リウが桜の盾を展開して光を遮ってくれたが、ケロ次郎はその光に直撃してしまう!

 光が収まってくると、ケロ次郎はゆっくりと倒れた。

「私とフラスの【裁きの光】はの味はどう?」

「...痛い」

 リウの手が少し焼けている。

 魔力壁を張っていてもこれだけのダメージをリウが負った事で少々やばくなってきた。

「リウ、まだいけるか?」

「うん、まだいけるよ!」

 笑顔でそう答えてくれたが、そろそろ決めないとまずいだろう。

 今のが恐らく奴らの切り札だ。

 多少の魔力消耗も加味して攻めるプランを考える。

「無駄よ、もう何をしても貴方達の負け」

「大人しく捕まりなさい、そうすれば楽に殺してあげる」

 フラスとマリーが徐々に詰め寄ってきた時に俺は笑った。

「まだ妹は全力を出してない」

 その言葉に2人は笑う。

「面白い事を言うのね、ブラフかしら?」

「いいや、ブラフじゃねぇ、今の技がお前たち最高の火力だと言うのであれば!」

 俺は妹の方を見てこう叫んだ。

「リウっ! もう良いぞ! 【極限】の力を使っても!」

 その言葉に満面の笑みを浮かべる妹。

「分かった! じゃあ全力でいっくよ~!!!」

 どこからともなく桜の葉のイメージが出現し、それらが妹の背中に魔力羽としてくっつき始めるのでした。
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