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魚竜の群れVS俺達③

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「よしっ! 皆よくやった!」

 俺の言葉に3匹の魔物と蜜香は喜びの声を上げた。

「はいっ! まだみなさんが交戦していますが、どうしますか?」

 そう言われたが多分大丈夫だろう。

 俺が結美の方を見てみると...。

「【暗殺術・一閃】!!」

 真菜が奴の足を削った瞬間を狙い結美が魔法を放つ!!!!

「【レイジスト・ダーク】!」

 以前よりも強力になった闇の魔法で攻撃すると簡単に倒せてしまう。

(あっちは楽勝だな、後は...)

 ミルティとグレインの方を見てみるが、比較的余裕そうだ。

「【クロスフレイム・ダブル】!!」

「【ドレイク流剣技・兆し】!」

 いい感じの技で倒してしまう。

 残りは4匹だが、そちらもドレイク騎士団の面々が集中砲火で倒しきっていた。

「終わりか?」

 俺が辺りを見回すと、魚竜は全て倒れていた。

 それを見た俺はパンパンと手を叩いて「皆、よく頑張ってくれた」と呟くと喝采が上がる。

「「「「「ウォォォォォ!!! 我が軍の勝利だ!!!」」」」」

 相変わらずのドレイク騎士団だが、今回の戦いで奴らの特徴がわかった。

 奴らが亡霊騎士達は倒される度に主人である俺のMPを消費して生き返っていたのだ。

 つまる所俺のMPさえあれば無敵の軍団と化す事が分かった。

 あいつらには悪いがこれからもこの点を活用させてもらおうと思う。

 俺がレベルアップのログを見ていると...。

「ギシャァ...」

 小さい魚竜の子が俺の方を見ているのだった。
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