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小さい魔物

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 俺たちの目の前に現れた魔物は俺たちを見つけるや否や攻撃を仕掛けてきた。

 素早い動きと白い見た目のせいで周りと擬態している為か非常に視認するのが困難だ。

「密集! 出来るだけ仲間同士で固まって敵を捕捉せよ!」

 流石に戦い慣れた連中の集まりだ。

 すぐに状況が変わりまくる戦況にも柔軟に対応できる者達が多い。

 俺たちも言われた通り密集陣形を取ったのだが...。

「な~んか似てんだよな~」

 と呟いて動きを止めるミルティ。

「ミルティ!? 敵襲だぞ! お前もこっちに来い!」

 そう叫んだと言うのに命令を無視した彼女は小さい魔物に向かって走り出した。

「馬鹿っ! 1人で突っ込むな!」

 そう叫んでも彼女は敵に向かって突っ込む。

「【炎剣】」

 彼女がそう叫ぶと敵はこう叫んだ。

「【スノウ・フリーズ】!!」

 影だけ見えたのだが、小さい魔物は人間っぽい形をしている。

 それは上に飛びミルティに向かって氷の霧のような物を投げかけてきたが、流石に相性が悪い。

 それらはミルティの体に当たった瞬間に消滅する。

「うげっ!? なんだお前の体!?」

 小さな魔物の声が聞こえてきたが、どうやら知識があるようだ。

 知識があると言うことは話せば分かり合えるかもしれないなと思っていると...。

「よっと!」

「ギャフン!」

 ミルティはあっという間に小さな魔物を捕らえてしまうのだった。
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