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凄まじい金運

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「へっ? この屋敷...?」

 流石にそれは規模が大きすぎないか? そう思う俺に彼はこう答える。

「ああ、俺は君がこの屋敷内に入った時から存在感を感じてたからね。流石は結美の未来のお婿さんだと思ったよ」

 その言葉に反応を示す結美。

「もう! パパったら♡ 本当の事だけどちょっと恥ずかしいな♡」

「ははっ。結美のお婿さんだからな。しっかり吟味しておきたかったが、この子なら大丈夫だ。いつでも結婚してくれて構わないよ」

 まさかのお父さんからのOKが出てしまった。

(これ本当に高校卒業と同時に結婚もありえるんじゃないか?)

「結婚式はいつにする?」

「カズ君がお互いに大人になってからがいいってさ。だから18歳かな?」

「じゃあ高校卒業と同時に結婚式を挙げるとしようか」

「やった!!! パパッ大好き!!」

 父さんに軽くキスをする結美を見ていると、家族間の関係性は悪くないようだ。

「結美を幸せにしてくれる人だと思っただけさ。さて高坂和希君? 私のお願い受け入れてくれるかな?」

「はい?」

「結美を、娘を嫁にもらってくれないだろうか?」
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