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デバフソード

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「【デバフソード】!!!」

 俺は杖の先から【堕落】の効果がある【デバフソード】を展開した。

「ほう...それは剣ですかな?」

 と土谷さんに聞かれたので答える。

「ええ、剣ですよ。ただデバフ効果のある...ね」

「なるほど、当たると非常にまずいと言う訳ですな。それは困った」

 全く困っていないと言うのにそう呟く彼の声には威厳を感じられる。

「ではこちらからいきましょうか」

 素早い動きでこちらに接近してくるが、なんとか対応できる。

 これも全て仲間モンスターの1番高いステータスが俺に加算されているからだろう。

 そうでなければこの一撃で終わっている。

「やりますね。私の一撃を防ぐとは...」

「ぐっ...! お生憎様。こちらとて毎日実践で鍛えているんでね」

 この一撃を受け止めた瞬間にわかってしまう。

 目の前の男が強者であることが...。

(手加減してたらやられる! ここは...!)

「【拘束付与バインド】【デバフ合成】【麻痺付与パラライズ】!!!」

 すぐさま麻痺属性の付与された鎖を奴に差し向ける。

「これはこれは、なかなかの魔法ですね。ですが...!」

 彼が木刀を振るうと俺の魔法はかき消された。

「なっ!?」

「この頭骨めも多少は魔法の心得がありましてね」

 余裕のある表情で俺のデバフ魔法を耐え凌いだ彼の行動に目を凝らしながら弱点を探すのだった。
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