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小日向とゲート攻略⑦

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「やっ! ちょっ! そんな所入ってこないで!」

 小さな塊達は小日向の服の中に侵入して何かを待っていた。

「やれ! くすぐり手袋!」

 黒い塊の命令により手袋達は小日向の服を破いてお腹と腋を露出させた。

「へっ!? やだっ! ちょっと!」

 ローブがしっかりと纏わりついているせいでレイピアを触れない彼女は魔法で吹き飛ばそうとする。

「【メガ...」

「そうはさせん!」

 そこまで言いかけると手袋達が彼女のお腹くすぐり始めた。

「キャハッハハハ!! お腹は止めて!!!」

 もがきながらお腹を守るように腕を下げるが...。

「あっ!!!」

 手袋達の方が力が強いのか、彼女の腕は上に上げられて固定されてしまう。

 わしわしと手を動かしながら無防備な腋を優しくくすぐられた小日向は体をくねらせながら泣き叫ぶ。

「アヒャヒャヒャ!! や...やめろぉぉぉ!!!」

「くくく。人間の雌はこうやって特定の場所に刺激を与えたら汗を流すと知っているんだよ!」

 そう言いながら抵抗できなくなった小日向の体を這いずり回る黒い塊達はペロぺロと汗を舐め始める。

「んん~♡ やっぱり若い雌の流す汗の味は最高だぜ~♡」

「ああ♡ 少ししょっぱいけど何処となく甘い感じがするんだよな~♡」

「これだけ美味かったら俺たち進化するんじゃね!?」

 などと言いながらずっと小日向の体を貪っているな。

「お~い! 小日向! そろそろ助けがいるか?」

 と言う俺の言葉に彼女はブンブンと首を縦に振った。

「アヒャヒャヒャ!!! お願いします! 高坂先輩! 助けてください!!!」

 後輩の頼みだ、ここはきちんと助けてあげるか。

 俺はそう呟くとあいつを召喚するのだった。
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