上 下
419 / 912

愛川VS小日向③

しおりを挟む
「ふふっ♡ 良いザマだね♡」

「ぐ...ぅぅ...」

 何とか立ち上がる小日向だったが、今の一撃でかなり消耗しているように見える。

「こ...のっ!!」

 それでも素早さを下げる事なく結美に近づいて攻撃を繰り返すも、当たらない。

「ふふっ♡ 無駄な抵抗している子って可愛いわね♡ でも...、私とカズ君の恋の邪魔になりそうな子はわからせないとね♡」

 ついに結美の方から攻撃を仕掛けた!

「【ファイア】」

 強烈な熱が小日向を包み込む!!!

「きゃああああ!!!」

 彼女の悲鳴が聞こえるとすぐさま【ウォーター】の濁流を上空から注ぐ!

 ビチャアアアア!!! と地上に水が落ちると共に体育館中に広がる!

「ぐ...ぅぅ...」

 先ほどよりも元気のなくなった小日向が倒れているが、そこに追撃を行う。

「ふふっ♡ ビチョ濡れの体に【サンダー】♡」

「...ひっ!」

 顔から余裕が消え去り、怯えた様子の小日向に電撃が加えられた。

 バチバチバチと激しい電撃が小日向の全身を襲った!

 あまりの激しさの体が一度上空に上がり、その場で電撃ダメージを何度も受けて叫び声を上げていた。

「あああああああああ!!!」

 その声を聞いていた結美は静かに笑う。

「良い声♡ もっと聞かせて♡ 【アイス】」

 空中に放り出された小日向の体を氷塊で閉じ込めて近づく結美。

両手両足を氷の中に閉じ込めて抵抗のできなくなった彼女の髪を強く掴みながらこう呟くのだった。

「これに懲りたら2度と私とカズ君の中を疑うんじゃないわよ? この女狐が...!」

しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

長生きするのも悪くない―死ねない僕の日常譚―

現代文学 / 連載中 24h.ポイント:149pt お気に入り:1

好きになれない

BL / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:49

〈銀龍の愛し子〉は盲目王子を王座へ導く

キャラ文芸 / 完結 24h.ポイント:170pt お気に入り:46

書捨て4コマ的SS集〜思いつきで書く話

キャラ文芸 / 連載中 24h.ポイント:21pt お気に入り:2

伯爵様は色々と不器用なのです

恋愛 / 完結 24h.ポイント:55,174pt お気に入り:2,781

星を旅するある兄弟の話

SF / 連載中 24h.ポイント:234pt お気に入り:0

処理中です...