最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します！

森虎おじさん③

「【拘束】バインド【デバフ合成】＋【堕落】フォール！！！」

「へぇ！！　今度は堕落付きの鎖か！　面白ぇぇ！！！」

　森虎はそう叫びながら俺の方へと向かってくる！！！

「高坂和希様には触れさせない！」

　ラセルは一対の大剣を振り回し森虎を近づけさせない！

「ぐっ！？　使い魔の癖にやるな！　そういう時は...【操り人形パペット】！」

　奴の指先から放たれた紫色の糸がラセルの胸に突き刺さった！

「くっ！？」

「大丈夫か！？　ラセル！」

　明らかに動揺している様子のラセルに俺が声をかけた瞬間だった。

「和希をやれ！」

　と言う森虎の指示になぜか従うラセルが大剣を俺に振るう！

「なっ！　【デバフ】！！！」

　ラセルの全能力を下げたが、それでも彼女の攻撃速度を見切れるはずがない！

　途轍もない一撃が俺の体を突き抜けた！

「ガハッ！！！」

　勢いよく血を吐く俺を見て笑う森虎。

「俺に使い魔は効かない。自分の力だけで俺に勝つ事だな」

　そう言い放ちながら真菜や他の子達を連れ去ろうとする森虎の足を俺は掴む。

「待て...！」

「待て？　なんで待たないといけないんだ？　俺たちは新しい世界の為働かないといけないんでね。新しい世界はお前もきっと気にいるさ。【覚醒者】という同志として今は生かしておいてやる」

(新しい世界...？)

　俺は他の使い魔を召喚することも考えたが、森虎の奴に操られる可能性がある事を考えて薬草で回復を行うのだった。