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変態だけど実力は本物!!

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「ま...まあいいでしょう。にぃたいこれくしょんなるものがどんな物かは知りませんが、私は貴方に負けるきなどないので」

 そう呟いた彼女はキッ! と綾香を睨みつける。

「ああ~ん♡ その表情も素敵よ♡ ラセルちゃん♡ でもね♡ 私は強気な女の子が快楽や痛みで顔を歪める瞬間が1番好きなの♡」

 そう呟いた瞬間に彼女はラセルの後ろについて蹴り付けた。

「なっ!? いつのまに後ろに!?」

(早い!)

 お世辞ではなく本当に早い! 奴の動きは精密機械のように正確で素早い行動を可能にしていた。

 そのあと素早い動きに翻弄されて防戦一方になってしまうラセル。

「あっ! ぐっ! このっ!!!」

 大ぶりな攻撃を攻撃速度の速さで補っているラセルだが、流石に元の素早さが高い相手には受けてから殴ると言う行動を取るしかない。

 奴の攻撃を受けてから殴っているので、どうしても一歩出遅れてしまうのだ。

 更にこの行動はどこまで行っても一度受けてからの攻撃になってしまうからどうしてもダメージが蓄積されてしまうのだ。

「...ぐっ!」

 いくら軽い攻撃でも何度も食らっていれば流石のラセルの体力も切れてしまう。

「ふふっ♡ いい感じに削れているね♡ もうちょっとでラセルちゃんが手に入りそう♡」

(まずいな、能力の差が出ている...! このままじゃラセルがやられちまう!)

 あんまり使い魔を沢山の出したくはないのだが、そうも言ってられないな。

「こいっ! ミルティ!」
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