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EX【終結】

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「...えっ?」

 俺に止めを刺す前に彼女は俺にもたれかかるように倒れていた。

 口から血を吐きながら「にぃ...私ダメな子だったよ...」と呟いたまま力尽きていたのだ。

 突然すぎて何が起きたのかさっぱり分からないが、元々体が弱っていたと言うことは一香のマイナススキル欄で理解していた。

 彼女の体はとうの昔に限界だった。

 それでも二階堂銀二と言う兄と一緒にいられる世界を夢見て命を永らえさせていたのだ。

 彼女にとって最大の生命維持薬は薬なんかじゃなかった。

 そう、兄からの【愛】と言う目に見えない物が1番の特攻役だったのである。

 それを失った今、彼女は遅かれ早かれ死ぬことは決定してしまっていたのだろう。

「...哀れだな」

 思わず俺はそう呟いてしまっていた。

 敵ながら兄を思う気持ちは理解できる。

 兄の目的実現の為に力を貸したくなる気持ちも分かる。

 だけど...。

 それは他の人の心を捻じ曲げてまで達成してはいけないのだ。

 他人の信念を無理やり曲げさせて自身の利益になるように操り人形のようにすることなどあってはならない事だ。

 俺は目の前の倒れ伏した少女の生き様に思わず敬礼をしているのだった。
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