最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します！

【バトルドール】の大会

【バトルドール】の大会参加費は500円だ。

　優勝すれば5000円相当の特別な装備品が贈与されるらしい。

　数ある【バトルドール】の装備品だが、5000円の装備品は性能というよりも見た目が優れているとかそんな感じだ。

　まあ、俺は優勝できたら自慢するくらいしか使い道がないし、なんなら別にいらないというのが本懐だ。

　むしろこう言う大会に出て楽しむことが1番と言ってもいいだろう。

　しばらくするとアナウンスで大会が始まると言われた。

　そこそこ広い対戦版の上にお互いの【バトルドール】を置くと小規模の異世界に【バトルドール】達が転移していく。

　仮にも戦闘用の人形なので被害が出やすいからこそこう言う処置が取られている。

「よろしくお願いします」

「こちらこそ」

　少年っぽい子に挨拶されたのですぐに挨拶を返す。

　この辺はカードゲームをやっていてマナーとして鍛えられているな。

　お互いの【バトルドール】に戦闘開始の合図を送ると互いに動き出すのだが...。

「アイカ！　【炎天・居合い斬り】！」

　アイカの剛速の刀は相手の【バトルドール】を真っ二つにしてしまうのだった。