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食い倒れ

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 水族館に寄った次に向かってきたのは食い倒れの名所である場所だ。

「カズ君! 今日はお腹一杯になるまでたっくさん食べようね!」

 相変わらずべったりな態度で俺の横を歩いていた結美が前に出て両手を広げてきた。

「まあ。大阪には美味い物が多いって聞くしな。粉物が有名だし串カツは絶対に食いたいな」

「でしょ? だから早く行こっ!」

 彼女は笑顔を浮かべながら俺の手を取る。

 完全に結美が全ての計画を練ってくれているのでありがたいが、男としてこれはどうなのだ? とも思ってしまうな。

 だいぶ薄れてきたとは言え、日本には古くから根付いた亭主関白的な要素もまだ残っている部分はある。

 それを考えるとその逆になっているみたいで少し嫌な感じになるのだ。

 そもそも男性は女性を本能的に下に見る習性的な物があるらしく、自分より稼げる女性などとは基本的に結婚しないらしい。

 まあ、その点で言えば俺よりも余裕で稼いでいる結美と将来的には結婚する気でいる俺が言えた言葉じゃないんだがな。

 俺がそんな事を思っていると早速串カツ屋を指差す結美。

「カズ君! 早速あそこに入ろっ!」

「はいはい、串カツ屋はにげね~って」

 と俺が呟いたのだが彼女はそそっかしく俺の袖を引っ張るのだった。
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