最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します！

ラグト消滅

　俺たちの通報によってラグトという裏グループの一角は消滅した。

　アイカ改めアルカは俺の【バトルドール】として一旦仲間に戻り、シュナの護衛として生きていくようだ。

　...しかし、ラグトが消滅したとは言えまだまだ腐った裏グループという奴らが根絶された訳ではないので油断はできない。

　だがまあ、それは一度置いておいて今後の『ボードゲーマーズ』の活動方法を考える必要がある訳なのだが...。

「カズ君！　ほらっエイだよエイ！　私初めてエイを見たよ～！」

　なぜか爆発的なハイテンションな結美の手によって水族館にやってきていた。

　初めて水族館に来たのか物凄く喜んでいるのが分かるな。

「おいおい、そんなはしゃぐなよ」

「ええ～？　カズ君と一緒なんだよ？　はしゃがないわけがないじゃない！」

　満面の笑みで俺の腕に抱きついてくる結美には周りの視線を気にするなんて配慮はない。

　むしろ周りに見せつけるかのようにイチャイチャしてくるのだ。

　勿論俺も悪い気はしないが、流石にこうもべったりだとちょっと恥ずかしいぞ...。

「カズ君！　次はサメ観に行こうよ！　次はクラゲ！　そして次は...」

　ラグトを潰したそのままの足できておいてよくそんなにハイテンションを維持できるとよな...。

　俺は少しため息を吐きながらも、普段の彼女の仕事振りに対する対価だと思い付き合うのだった。