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帰り道

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 帰り道も結美のリムジンに乗って帰ることにした。

 一応U・Jにいた時も常に後ろについてまわっていたし、アトラクションに乗る際も彼女の周りに絶対に1人は配備されていた事に気がついている。

 俺が気がついているので結美が気がつかないわけないだろう。

 時折睨むような視線を黒服に送っている結美の姿見えたのは残念でしょうがないが、こればっかりは黒服の面子にも関わることなので仕方がないだろうと思う。

「う~ん! 楽しかったね♡ カズ君♡」

 彼女はそう呟きながら俺にジュースを渡してくる。

「ああ、本当に楽しかったな」

「うん! また2人で行きたいけどさ。次はお母様と真菜ちゃんも連れて家族で行こうね♡」

(...んっ?)

 なぜ真菜と俺の母さんを連れた上に結美が入って家族となるのだ? と頭の中でクエスチョンマークが立ちならぶ。

 しかし、その発言をしたのが結美だと言うことで全てが解消された。

(まあ、結美だしな...)

 もう俺と家族になったつもりでいる彼女の気はめっちゃ早い。

「ふふっ♡ 早く家族で行きたいね~♡ できれば新しい命も一緒に...ね♡」

 自分のお腹をさすりながら俺の方に甘い視線を向けてきた時には思わず視線をずらしてしまうのだった。
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