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VS【ラピセル】⑥

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「なるほどな...。やっぱり思った通りだ!」

 俺は仲間の武器に状態異常の属性を付与して殴らせている。

 確かに奴に状態異常その物は通用しないのかも知れないが、原理は不明だが状態異常の属性が乗った武器ならば奴の傷を治す速度を遅くすることができるようだった。

 もとより火傷と凍結の属性を持つミルティとスノウの方がこいつを相手にするには良いのだと俺は判断する。

 途中経過を見ていてもやっぱりそっちのほうが効率良くダメージを与えられているように思えた。

「...ア~ハッハッ~!!!」

 すると急に奴が声を上げて使い魔をそこら中に放ち始めた!

「なんだ!?」

 俺がそう思っていると俺達を無視して民間人を使い魔に襲わせ始めたのだ!

(くそっ! そうやって自分を攻撃してくる戦力を減らそうと言うわけだな! こいつ人形のくせに賢いぞ!)

 こうなっては仕方がない。

 ドレイク騎士団は全て民間人の援護に向かわせるが、これでは更に火力は減ってしまう。

 という事は倒すまでに時間がかかるということでもある。

 しかもドレイク騎士団の面々はやられると俺の魔法力を消耗するので、戦いが長引けば長引くほど不利になるのだ。

(これは...。少しまずいかもな...)

 俺はそう思いながらも使い魔を1匹でも多く潰していくのだった。
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