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調停者VS弱体術師②

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「...何がおかしいの?」

「いや、全知全能を気取っている調停者でもそんな表情をするんだと思ってさ」

 その俺の言葉に彼女は面白くなさそうな表情を浮かべた。

「...ええ。私はこの世界の調停者ってだけで全知全能と言う訳ではないわ。この世界のことわりをつかさどり、ある程度自由自在に世界のルールを変える事はできるけどね」

「...? それを全知全能って言うんじゃないのか?」

「分かってないわね。高坂和希。あくまでこの世界の実権を握ったと言うだけで他の世界のルールまでは変えられないの。それを全知全能と言うかしら?」

「...確かにな」

 まあ、俺たちの世界のルールを捻じ曲げられるだけでも充分チートだとは思うが、それでも他の世界のルールを捻じ曲げられないとなると全知全能と言う感じはしないな。

 言うなればこの世界における超強い権力者って感じが近いのか? 世界の総理大臣的な...。

 俺がそんな事を考えていると、彼女は大きくため息を吐いた。

「もう面倒くさいなぁ...。こないのならこっちから行こっか?」

 彼女はそう呟くと一気に俺との間合いを詰めてくる!

「【デバフ+450】!!!」

 俺の覚えているデバフ魔法を全て一つにまとめた魔法を放つのだが...。

「【光の波動+580】」

 当然のようにかき消されてしまう。

(デバフは対策済みだよな、だが...!)

 俺は前世で得ていたを使う事にするのだった。
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