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【絆と感情の先導者】

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「【この世全てのセブンス・カ悪虐心・杖タストロフ+???】」

 そう呟いた瞬間に闇の中からあの忌まわしい杖が出現する!

 禍々しくこの世の全ての悪を煮詰めたような杖を装備すると...。

『【この世全てのセブンス・カ悪虐心・杖タストロフ+???】を装備した事により全てのバットステータスが貴方に付与されます。...【感情の魔王】のEXスキルにより全てのバットステータスがプラスに作用され全てのステータスが大幅に向上しました。...【感情の魔王】の作用と【絆の勇者】の作用が副作用を起こしEXスキル【絆と感情の先導者】を取得しました』

(...んっ? いつもなら全身が嫌な気分で染まるんだが、今回は違うのか?)

『【絆と感情の先導者】となったので【絆の勇者】と【感情の魔王】の能力が混合しました。今の貴方は...』

(なんだ?)

 俺が確認するまでもなく調停者が攻撃を仕掛けてくる!

「そんな悪虐の塊のような杖で私の【弱体術師の宝杖LOVEラブ+4200】に敵うと思っているのかな?」

「残念だがそいつは今俺の仲間が抑えている。今のお前は俺の盾とその拳だけしか勇者武器を持っていない。今のお前なら...!」

 俺は【この世全てのセブンス・カ悪虐心・杖タストロフ+???】だった物を振り翳した。

「【絆とバンド感情の杖イモーション+???】」

 その瞬間! 先ほどまで黒く禍々しかったはずの杖が光り輝き別の杖へ変化した!

「なんだその杖は?」

 調停者自身も俺の杖の変貌っぷりに驚いているようだった。

 その時!

「なにっ!?」

 ぐぐぐ...っと奴の所有しているはずの【勇者の剣Fファイナル+4200】と【勇者の盾EXエクストラ+4200】が解き放たれるように俺の元へと戻ってきた!

「...どうやら俺の武具達もお前を所有者だと認めないようだな」

 俺の言葉を聞いていた彼女は歯軋りをしながら俺の事を睨んでくるのだった。
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