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休日

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 そうこうしていると休日になりました。

「...」

「お姉様」

「なに? 結美ちゃん?」

「珍しいですね。姉様が休日にこんなことをするなんて」

 こんなこととはカードゲームでした。

「ええ、ちょっと興味が湧いちゃってね」

 これには理由がある。

 ...日曜日に皆(男性陣)でカードゲームの大会に参加するとカズ君が言い出したのだ。

 本当は私と一緒にデートして欲しかったのだけど、新弾の発売日だから色々試したいらしい。

 そのついでに大会に出るらしいのだ。

 石川君と佐藤も一緒に出るらしい。

 私からすればいつも通りのメンツなのですが、その中でお姉様がいるのは違和感しかありません。

「...姉様カードゲームなんかしたことあるのですか?」

「え~と、トランプとUNOと花札ならあるわよ」

 私はそれを聞いてため息を吐きました。

「良いですか? カズ君がやってるカードゲームはそう言うのじゃありませんよ」

「分かってるわよ! だからこうして結美ちゃんに聞いているんじゃない!」

「...まあ良いですけど。私の昔使ってたデッキがあるのでそれを使って覚えてください。姉様なら恐らく5回くらいすれば基本的なルールは分かるはずです」

「OK! じゃあ早速でっき...? を貸してちょうだい!」

 私は昔使っていたデッキを渡しました。

 一応言っておきますけど、私が使ったのは姉様よりも数段デッキパワーの低いデッキですからね!

 数万かかるようなガチデッキは使ってませんから!
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