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本当にそれで行くの?

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「やった~! よく分からないけど勝ったよ! 結美!」

「お姉様!? 本当にガチャロボデッキできたんですか!?」

 驚く私に彼女はこう言いました。

「だってぇ! 異次元カードとかアクセスポイントカード集めるの面倒だったんだもん! ガチャロボならそう言うのいらないかららくち~ん!」

 確かにガチャロボはそう言った外部ゾーンのカードは必要ないので集めやすいのは本当ですが、それにしてもお姉様がそう言うデッキを手にするとは思いもしませんでした。

(本当にそのデッキにしたんですね...。まあ誰が何を使おうと禁止制限を守っていたら自由ですけど)

 最近制限から帰ってきたヤバいカードに【ヘッド】と呼ばれるカードがあるのですが、それを豪快に4枚入れたお姉様のデッキはワンチャンガチデッキにも通用するパワーがあります。

 まあ、所詮は10コストを3枚上から捲って当てないといけないお遊びデッキですけどね...。

 そんな運だけのデッキに私の5色が負けるわけありませんし、そもそもお姉様が勝ち上がれる可能性はないでしょう。

(そんな事よりカズ君は?)

 そう思いカズ君の方を見に行くのですが...。

「ぐ....ぐあああ~!!!」

「カズ君!?」

 カズ君がボコボコにされている所を見てしまうのでした。
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