なぜか異世界に幼女で転生してしまった私は、優秀な親の子供だったのですが!!

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

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 空。
 青い空を自由に飛ぶイメージ...。

(私は...鳥...、この空を自由に羽ばたく鳥...)

 イメージを膨らませる。
 可能な限り大きく、強く、美しく...。
 自分の中のイメージを最大限まで高める。
 あれっ...?。
 ふと意識が現実に戻り失敗する。

「痛っ!!」

 地面に叩きつけられたので少し痛い。

「大丈夫?、カリンちゃん...」

 お母さんが心配そうに私の傷口を見ている。

「大丈夫大丈夫、もう一回...」

 もう一度試そうとしたのだが、どうしても足がふらつく。
 傷のせいだけではない、イメージにも魔力を使っているのだろうか?

「今日はもうお終いにしましょう、無理に頑張っても成功しないわ、お母さんはそれをよく知っているもの...」

 お母さんが、擦りむいた私の足に手を置き「痛いの痛いの飛んでいけ~」と呟くと、一瞬のうちに痛みと傷が消えていたので驚いた。

「えっ!?、傷がなくなってる!?」

 お母さんはむふふ~と得意げに胸を揺らした。

「お母さんね、回復魔法は得意なのよ!」

 信じられないが、信じるしかない。
 お母さんの回復魔法の腕前は一流だと。
 無詠唱で、それも一瞬のうちに痛みと傷の両方を完治させたのだから。

(もしかして...、私のお母さんって何気に凄い...?)

 どこにでもいる普通のお母さんにしか見えないが、あの魔術書といい、この回復魔法といい、どこか特別感がある。
 私は首を横に振って考え直す。

(いやいや、ここは異世界だし、母さんがちょっとくらい回復魔法は使えてもおかしくはないかな?)

 私が深く考えていると、目の前にお母さんの顔が現れたのでびっくりした。

「わっ!!!」

 一際大きい声を上げて、私は尻餅をついたので「大変!」と母さんに心配され、回復魔法をかけてくれた。

(この母さん...、ちょっと子供に甘すぎない?)

 ここに来て数日経ったが、母さんの私に対する行動は少し度がすぎていると思う。
 ちょっとでも危ないことは止めるし、この魔法の特訓でも、少しでも怪我するとすぐに回復魔法をかけてくる。
 いい母さんなのだが、もう少し子供の事を信用して欲しい。
 私がむすっとした顔をすると「カリンちゃん?どうしたの?」とまた心配そうに聞いて来たので。

「別に...」

 と頰を膨らませてそっぽを向いた。
 しつこく顔を合わせようとしてくるので、ムキになって合わせてあげなかったら。

「もう~、そんな事をする子には晩御飯抜きにしちゃいますよ!」

 と言われたのですぐに目線を合わした。
 成長途中の子供の一食は大事なのだ。
 主に胸を成長させるために、栄養は補給しておかねばならない。

「母さん、ごめんなさい!、晩御飯抜きだけは勘弁して!」

「クピピピィ~」

 急にアアルが鳴いたので、母さんと二人で笑いあった。
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