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クティル王国騎士団員・ローシュ
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「おーおーいつぞやの少年!後は大人に任せとけ!」
恐る恐る目を開けて見ると、俺は驚いたような表情でその声の主を見た。
「お前は...、カリンの兄ちゃん!」
「覚えていてくれていたか!、まあこっから先は俺の仕事だからな、そこで見とけって」
彼は何故か笑っている。
目の前に強大な化け物がいるというのに笑顔を絶やすことはない。
「なんでそんな笑っていられるんだ?」
恐る恐る聞いてみると、帰ってきた返事はこうだった。
「男が泣くのはな、妹に嫌われた時だけでいいんだよ!それ以外は笑え!笑えば大抵の事は何とかなるもんだ!」
ああ、カリンの兄ちゃんはアホなのか...と俺が思ったその時。
蚊の大群から針が一斉に発射された。
まずい!俺の盾ではこれだけの針を防げない。
せっかく彼が助けに来てくれたのにあまり意味はなさそうだ。
俺はまぶたを閉じて最後の時を待った。
...。
...?。
いつまでたっても痛みが走らないことに違和感を覚えた俺は恐る恐る目を開けた。
そして目にしたのは、俺の作った盾よりも大きく硬い金属製の盾だった。
「え...?」
俺が不思議そうにしていると、彼は答えた。
「ああ、言い忘れてたけど俺の魔法も武器錬成なんだよ」
そんな事で声を漏らしたのではない、俺が目を閉じてまだ数秒しか経っていないのにこれだけの盾を錬成した彼に驚いたのだ。
しかも一個ではない、数えると10個はある。
お陰で俺とチコにはダメージはない。
俺が震えていると、彼はそっと手を取ってこう言った。
「怖いか?その感情は普通さ、誰だってあんな化け物とやりあうのは怖い、だからこそ俺たちがいる...、クティル王国騎士団が!そしてこの俺ローシュがな!」
その時の彼の手は皮が剥けゴツゴツとした男の手であった。
一体どれだけの鍛錬を積めばあれだけの手になるのか予想もつかない。
彼の言葉には確かな重みがある。
そのチャラい言葉使いとは裏腹に、そこには真面目な表情の彼がいた。
その時の彼はまさしく俺が追い求めていたヒーロー像だったのだ。
「まあ、安心してそこで見てなって!」
彼はそれだけ言うとゆっくりと立ち上がり奴らの方を見上げた。
これだけの数を一人で戦う気なのだろうか?、いくらなんでも無茶だと俺が立ち上がろうとした時。
彼は武器の錬成を始めた、いや、錬成を始めたと思ったら終わっていた。
俺自身何を言っているのか理解できないがそんな感じだった。
錬成の速度と精度がおかしい。
「さてと...そろそろ反撃と行くか...」
それだけ呟くと、彼の反撃が始まった。
凄まじい斬撃の雨が奴らに降り注ぐ。
無限にも思える剣の流れが、奴らを一網打尽にした。
たった一度の動作だけであの大軍をけちらしたのだ。
俺は声も出せずに驚いていると、蚊の王が彼の後ろに移動して来ていたのが見える。
「後ろだ!」
俺は思わず叫んだが、彼はフッと笑ったまま笑顔を絶やさない。
「大丈夫」
ただそれだけの言葉に俺は救われる。
その言葉が終わると同時に巨大な剣が天から降り注いだ。
巨人の剣とでも言えるほど大きい剣が、蚊の王を下敷きにした。
あまりにも一瞬の出来事すぎて理解することさえできていないが、とりあえず助かったことに安堵した俺は事切れるように意識を失った。
意識を失う瞬間、俺はこんな人になりたいと心の底から思えた。
こんな風にカッコいいヒーローになって守りたい人がいるのだから...。
恐る恐る目を開けて見ると、俺は驚いたような表情でその声の主を見た。
「お前は...、カリンの兄ちゃん!」
「覚えていてくれていたか!、まあこっから先は俺の仕事だからな、そこで見とけって」
彼は何故か笑っている。
目の前に強大な化け物がいるというのに笑顔を絶やすことはない。
「なんでそんな笑っていられるんだ?」
恐る恐る聞いてみると、帰ってきた返事はこうだった。
「男が泣くのはな、妹に嫌われた時だけでいいんだよ!それ以外は笑え!笑えば大抵の事は何とかなるもんだ!」
ああ、カリンの兄ちゃんはアホなのか...と俺が思ったその時。
蚊の大群から針が一斉に発射された。
まずい!俺の盾ではこれだけの針を防げない。
せっかく彼が助けに来てくれたのにあまり意味はなさそうだ。
俺はまぶたを閉じて最後の時を待った。
...。
...?。
いつまでたっても痛みが走らないことに違和感を覚えた俺は恐る恐る目を開けた。
そして目にしたのは、俺の作った盾よりも大きく硬い金属製の盾だった。
「え...?」
俺が不思議そうにしていると、彼は答えた。
「ああ、言い忘れてたけど俺の魔法も武器錬成なんだよ」
そんな事で声を漏らしたのではない、俺が目を閉じてまだ数秒しか経っていないのにこれだけの盾を錬成した彼に驚いたのだ。
しかも一個ではない、数えると10個はある。
お陰で俺とチコにはダメージはない。
俺が震えていると、彼はそっと手を取ってこう言った。
「怖いか?その感情は普通さ、誰だってあんな化け物とやりあうのは怖い、だからこそ俺たちがいる...、クティル王国騎士団が!そしてこの俺ローシュがな!」
その時の彼の手は皮が剥けゴツゴツとした男の手であった。
一体どれだけの鍛錬を積めばあれだけの手になるのか予想もつかない。
彼の言葉には確かな重みがある。
そのチャラい言葉使いとは裏腹に、そこには真面目な表情の彼がいた。
その時の彼はまさしく俺が追い求めていたヒーロー像だったのだ。
「まあ、安心してそこで見てなって!」
彼はそれだけ言うとゆっくりと立ち上がり奴らの方を見上げた。
これだけの数を一人で戦う気なのだろうか?、いくらなんでも無茶だと俺が立ち上がろうとした時。
彼は武器の錬成を始めた、いや、錬成を始めたと思ったら終わっていた。
俺自身何を言っているのか理解できないがそんな感じだった。
錬成の速度と精度がおかしい。
「さてと...そろそろ反撃と行くか...」
それだけ呟くと、彼の反撃が始まった。
凄まじい斬撃の雨が奴らに降り注ぐ。
無限にも思える剣の流れが、奴らを一網打尽にした。
たった一度の動作だけであの大軍をけちらしたのだ。
俺は声も出せずに驚いていると、蚊の王が彼の後ろに移動して来ていたのが見える。
「後ろだ!」
俺は思わず叫んだが、彼はフッと笑ったまま笑顔を絶やさない。
「大丈夫」
ただそれだけの言葉に俺は救われる。
その言葉が終わると同時に巨大な剣が天から降り注いだ。
巨人の剣とでも言えるほど大きい剣が、蚊の王を下敷きにした。
あまりにも一瞬の出来事すぎて理解することさえできていないが、とりあえず助かったことに安堵した俺は事切れるように意識を失った。
意識を失う瞬間、俺はこんな人になりたいと心の底から思えた。
こんな風にカッコいいヒーローになって守りたい人がいるのだから...。
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