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色んな意味でやばい!

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「何ですかこれは!」

 シスターが声を上げた。
 そりゃそうだ、私とヤヨイちゃんが暴れたせいで桶は散乱し水は飛び散っているのだから...。
 なんとか言い訳しようとこう言って見た。

「ごめんなさい...、でもさっきまでカサカサ動く虫がいて怖かったんです...」

「カサカサ動く虫?」

 頰に手を当ててなんか不満そうな顔をし、私の方を見てくる。
 しまった、この世界にゴキはいないのか?。
 確かにこっちに来てからあの生物を見ていないが、どこにでもいると思っていただけに意外である。
 ゴクッと息を飲んだが、何やら母さんとコソコソ話を始めたので助かったかもしれない。
 彼女と母さんのコソコソ話が終わると、何故か母さんの表情が険しくなった。

「カリンちゃん...それは一体どんなやつだったの?」

 私はできるだけあやふやにして言ってみる。

「えっと...黒くてテカテカしてて触覚があったよ...、あっ!でももうここにはいないよ!、あの窓から逃げていったから!」

 窓を指差してもういない事も告げる。
 これで偽装は完璧だと思いたい...、でもこんな嘘くらいしかつけないので流石に苦しいか?。
 そう思っていたが、意外にも真剣な顔で私の話を聞いている。

「黒くてテカテカ...」

 それを聞いた母さんは少し考え込んでいたが、すぐに顔を明るくした。

「でももう逃げちゃったんでしょ?、ならしょうがないわね、ささっ、カリンちゃんも疲れたでしょ?もうお風呂の入って寝ましょうね」

 そう言う母さんだが、何か引っかかる言い方だな。

(しょうがないって何が?)

 母さんの言い方に多少の疑問点を残したままだったが、これ以上言及してボロが出ないよう注意した方が良さそうなので黙る。
 さっきからヤヨイちゃんが黙ったままなので助かった。
 こう言う時のヤヨイちゃんは頭が全然回らない傾向にあることを、学校生活を通して分かっていたからである。
 私は安息のため息を吐くとお風呂に浸かった。
 できるだけシスター肌を見ないように目線は下にして足だけを見るようにする。
 とにかく太ももから上は絶対に見ない。
 変な劣情を極力面に出したくないのだ。
 こんないらない属性を与えてくれたシスターの裸など見たらどんな行動に出るか私にもわからないのだから...。
 しっかりと温まった私は風呂から出ようと湯船から一歩を歩み出した時に事件は起きた。
 うっかり散らばった桶の上に足を置いたので、滑ってしまった。

「ヤバっ!」

 思わず声を出して何かに捕まろうとした結果。

 むにゅん♡。

 何か柔らかな双璧に顔がうずくまった。
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