283 / 361
地下室の瘴気
しおりを挟む
俺と親父は地下室に進んでいたのですが...。
(何だこの感じ...、さっきよりも濃いぞ...)
親父の顔をチラ見しましたが、やはり彼も感じているようです。
このドス黒い魔力を...。
扉の前に立つと、先ほどよりも瘴気が濃くなっており、ドアノブに手を触れたくありません。
「くっ...」
俺がドアを開けるのに手間取っていると、親父が代わりに開けてくれました。
「私が開けよう」
「悪いな親父...」
親父がドアノブに触れて瞬間、瘴気が親父の体に纏わり付いてきましたが、それをすぐさま振り払いドアを開ける。
ドアを開けた先には奴がいました。
「ルクル...?」
「姉さん...」
無数の剣が突き刺さりながらも、焼け焦げた死体を抱き抱え、涙を流す天使の姿がそこにはありました。
それを見ると、いやでも気が滅入る。
自分が殺した相手とはいえ、やはりエリサにも家族がいて仲間がいる事は分かっていた。
分かっていた上で自分が取った行動が殺害だった為、余計に重く感じてしまうのだが、これは国を守る騎士として耐えなくてはいけない重責であると割り切るしかない。
「お前には気の毒だが...、俺はやるぞ...、この国を守る為だ...」
剣を引き抜き、ゆっくりと彼に近づく。
勿論彼にとどめを刺す為である。
ジリジリと近づき、剣を振り上げた瞬間!。
「!?」
彼の背から羽が6本生えてきた!。
「姉さんが僕から奪った力...、取り返したよ...、これであいつらを消せるなら何も問題ないよね?」
神々しい天輪と美しい6輪の白い羽が神様を彷彿とさせているのだが、背後にあるドス黒い何かに俺たちは目を奪われた。
「あれは...なんだ?」
俺が戦っていた時の様なスライムではない。
どう見ても黒い...。
「魔神だ...」
「えっ?」
親父の言葉に俺は耳を疑った。
(ルクルが魔神!?、いやそんなはずはない!、だって彼はあくまで人のはず...!)
人の子が魔神になどなる筈がないのだ。
だが、一度魔神を見たことがあるはずの親父が見間違えるわけがないだろう。
そう思うと鳥肌が立つのを感じた。
「ローシュ!!」
「!?」
俺が動揺している間に奴は俺の懐にまで忍び寄っていた。
(いつのまに!?)
「姉さんを殺したのはお前だろ?、責任とって死んでくれ...」
囁く様に俺の耳元で呟く彼に対し、俺は何も言えないのでした...。
(何だこの感じ...、さっきよりも濃いぞ...)
親父の顔をチラ見しましたが、やはり彼も感じているようです。
このドス黒い魔力を...。
扉の前に立つと、先ほどよりも瘴気が濃くなっており、ドアノブに手を触れたくありません。
「くっ...」
俺がドアを開けるのに手間取っていると、親父が代わりに開けてくれました。
「私が開けよう」
「悪いな親父...」
親父がドアノブに触れて瞬間、瘴気が親父の体に纏わり付いてきましたが、それをすぐさま振り払いドアを開ける。
ドアを開けた先には奴がいました。
「ルクル...?」
「姉さん...」
無数の剣が突き刺さりながらも、焼け焦げた死体を抱き抱え、涙を流す天使の姿がそこにはありました。
それを見ると、いやでも気が滅入る。
自分が殺した相手とはいえ、やはりエリサにも家族がいて仲間がいる事は分かっていた。
分かっていた上で自分が取った行動が殺害だった為、余計に重く感じてしまうのだが、これは国を守る騎士として耐えなくてはいけない重責であると割り切るしかない。
「お前には気の毒だが...、俺はやるぞ...、この国を守る為だ...」
剣を引き抜き、ゆっくりと彼に近づく。
勿論彼にとどめを刺す為である。
ジリジリと近づき、剣を振り上げた瞬間!。
「!?」
彼の背から羽が6本生えてきた!。
「姉さんが僕から奪った力...、取り返したよ...、これであいつらを消せるなら何も問題ないよね?」
神々しい天輪と美しい6輪の白い羽が神様を彷彿とさせているのだが、背後にあるドス黒い何かに俺たちは目を奪われた。
「あれは...なんだ?」
俺が戦っていた時の様なスライムではない。
どう見ても黒い...。
「魔神だ...」
「えっ?」
親父の言葉に俺は耳を疑った。
(ルクルが魔神!?、いやそんなはずはない!、だって彼はあくまで人のはず...!)
人の子が魔神になどなる筈がないのだ。
だが、一度魔神を見たことがあるはずの親父が見間違えるわけがないだろう。
そう思うと鳥肌が立つのを感じた。
「ローシュ!!」
「!?」
俺が動揺している間に奴は俺の懐にまで忍び寄っていた。
(いつのまに!?)
「姉さんを殺したのはお前だろ?、責任とって死んでくれ...」
囁く様に俺の耳元で呟く彼に対し、俺は何も言えないのでした...。
0
あなたにおすすめの小説
ハイエルフの幼女に転生しました。
レイ♪♪
ファンタジー
ネグレクトで、死んでしまったレイカは
神様に転生させてもらって新しい世界で
たくさんの人や植物や精霊や獣に愛されていく
死んで、ハイエルフに転生した幼女の話し。
ゆっくり書いて行きます。
感想も待っています。
はげみになります。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
安全第一異世界生活
朋
ファンタジー
異世界に転移させられた 麻生 要(幼児になった3人の孫を持つ婆ちゃん)
新たな世界で新たな家族を得て、出会った優しい人・癖の強い人・腹黒と色々な人に気にかけられて婆ちゃん節を炸裂させながら安全重視の異世界冒険生活目指します!!
異世界カフェ食堂で皿洗いをしますと思ったら日本料理を創造する力が与えられていた!(もふもふ聖獣猫のモフにゃーと楽しく日本料理を創造します)
なかじまあゆこ
ファンタジー
可愛いもふもふ達とアリナは異世界でスローライフをします。
異世界召喚された安莉奈は幼女の姿になっていた。神様に与えられた能力を使い眷属聖獣猫モフにゃーや魔獣のライオン魔獣鳥に魔獣の日焼けとお料理を創造します!
熊元安莉奈(くまもとありな)は黄色のバスに乗せられ異世界召喚された。 そして、なぜだか幼女の姿になっていた。しかも、日本の地球人だったことを忘れていたのだ。 優しいモリーナ夫妻に養子として引き取れた安莉奈はアリナになった。 モリーナ夫妻はカフェ食堂を経営していたが繁盛しておらず貧乏だった。料理が出来ないアリナはお皿洗いなどのお手伝いを小さな体ながらしていたのだけど。 神様から日本料理を創造する力が与えられていた! その力を使うと。
地球では辛い生活を送っていた安莉奈が異世界ではアリナとしてお父さんに激愛され幸せに生きている。
エブリスタ、小説家になろうにも掲載しています。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
神獣転生のはずが半神半人になれたので世界を歩き回って第二人生を楽しみます~
御峰。
ファンタジー
不遇な職場で働いていた神楽湊はリフレッシュのため山に登ったのだが、石に躓いてしまい転げ落ちて異世界転生を果たす事となった。
異世界転生を果たした神楽湊だったが…………朱雀の卵!? どうやら神獣に生まれ変わったようだ……。
前世で人だった記憶があり、新しい人生も人として行きたいと願った湊は、進化の選択肢から『半神半人(デミゴット)』を選択する。
神獣朱雀エインフェリアの息子として生まれた湊は、名前アルマを与えられ、妹クレアと弟ルークとともに育つ事となる。
朱雀との生活を楽しんでいたアルマだったが、母エインフェリアの死と「世界を見て回ってほしい」という頼みにより、妹弟と共に旅に出る事を決意する。
そうしてアルマは新しい第二の人生を歩き始めたのである。
究極スキル『道しるべ』を使い、地図を埋めつつ、色んな種族の街に行っては美味しいモノを食べたり、時には自然から採れたての素材で料理をしたりと自由を満喫しながらも、色んな事件に巻き込まれていくのであった。
転生美女は元おばあちゃん!同じ世界の愛し子に転生した孫を守る為、エルフ姉妹ともふもふたちと冒険者になります!《『転生初日に~』スピンオフ》
ひより のどか
ファンタジー
目が覚めたら知らない世界に。しかもここはこの世界の神様達がいる天界らしい。そこで驚くべき話を聞かされる。
私は前の世界で孫を守って死に、この世界に転生したが、ある事情で長いこと眠っていたこと。
そして、可愛い孫も、なんと隣人までもがこの世界に転生し、今は地上で暮らしていること。
早く孫たちの元へ行きたいが、そうもいかない事情が⋯
私は孫を守るため、孫に会うまでに強くなることを決意する。
『待っていて私のかわいい子⋯必ず、強くなって会いに行くから』
そのために私は⋯
『地上に降りて冒険者になる!』
これは転生して若返ったおばあちゃんが、可愛い孫を今度こそ守るため、冒険者になって活躍するお話⋯
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
こちらは『転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました。もふもふとも家族になります!』の可愛いくまの編みぐるみ、おばあちゃんこと凛さんの、天界にいる本体が主人公!
が、こちらだけでも楽しんでいただけるように頑張ります。『転生初日に~』共々、よろしくお願いいたします。
また、全くの別のお話『小さな小さな花うさぎさん達に誘われて』というお話も始めました。
こちらも、よろしくお願いします。
*8/11より、なろう様、カクヨム様、ノベルアップ、ツギクルさんでも投稿始めました。アルファポリスさんが先行です。
追放された荷物持ちですが、実は滅んだ竜族の末裔でした~のんびり暮らしたいのに、なぜかそうならない~
ソラリアル
ファンタジー
目が覚めたら、俺は孤児だった。 家族も、家も、居場所もない。
そんな俺を拾ってくれたのは、優しいSランク冒険者のパーティだった。
「荷物持ちでもいい、仲間になれ」
その言葉を信じて、俺は必死についていった。
だけど、自分には何もできないと思っていた。
それでも少しでも役に立ちたくて、夜な夜な一人で力を磨いた。
だけどある日、彼らは言った。
『ここからは危険だ。荷物持ちは、もう必要ない』
それは、俺の身を案じた「優しさ」からの判断だった。
俺も分かっていた。
だから、黙ってそれを受け入れ、静かにパーティを離れた。
「もう誰にも必要とされなくてもいい。一人で、穏やかに生きていこう」
そう思っていた。そのはずだった。
――だけど。
ダンジョンの地下で出会った古代竜の魂と、
“様々な縁”が重なり、騒がしくなった。
「最強を目指すべくして生まれた存在」
「君と一緒に行かせてくれ。」
「……オリオンを辞めさせた、本当の理由を知っている」
穏やかなスローライフ生活を望んだはずなのに、
世界はまた、勝手に動き出してしまったらしい――
◇小説家になろう・カクヨムでも同時連載中です◇
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる