なぜか異世界に幼女で転生してしまった私は、優秀な親の子供だったのですが!!

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

文字の大きさ
284 / 361

その少年、天使か魔神か...

しおりを挟む
 ガキンという金属音が鳴り響き、親父が攻撃を防いでくれていました。

「親父!!」

「ローシュ!!ボサッとするな!!」

 いつも冷静な親父が、大声を張り上げて俺を叱ってきた。

(こんな親父の声、久し振りに聞いた)

 訓練の時でさえあまり声を上げない彼が、こんな大きな声をあげて注意してくるという事は、やはり強敵であるという事が伺えます。

「おうっ!」

 俺も足手まといにならない様に剣を構え直し、2人で一斉にかかりました。

「五月蝿いぞ...、女神の神兵風情が!!」

 天使の咆哮と共にこの施設が崩壊し始めます。

「ここはもうもたない!、外に出るぞ!」

 親父の判断に従い、急いで脱出を試みる俺達。

「逃すか!」

 黒い手のような物が俺達を捉えようと伸びてきますが、親父が聖剣を大量に作り上げ対応してくれたお陰でここまでは伸びてきません。

「小癪な真似を...」

 悔しがる奴の顔を拝みながら、なんとか崩壊する施設から逃げだせた。

 ~施設の外~

 息を乱しながら逃げ出すと、施設はガラガラと崩れて落ち、施設のあった場所は埋もれてしまいました。

「あいつは潰れたのか?」

 なんとなくそう思いたかったのですが、再び凄まじい魔力を感じ取ると、瓦礫の中から天使の様な少年が姿を現しました。

 6輪の羽を広げ、神々しく天を舞う姿は、まさしく天使と言えるでしょう。

「死んだと思ったか?」

「...い~や、そうだったら良かったのになって思ってただけさ!」

 どこまで俺の力が通用するかは分かりませんが、とにかくやれるだけやるしかありません。

「覚悟はいいな、ローシュ!」

「ああ!そんなもん、とっくの昔にできてる!!」

 人を殺す覚悟...、王国を守る覚悟...、そして...、妹を、彼女を守る覚悟を決める!!。

 熱き闘志をたぎらせ勢いを作る。

「行くぞ!親父!」

 だっ!と駆け抜け、奴の体に斬撃を浴びせたのですが...。

「その程度か?」

「なっ!?」

 全力で打ち込んだのにダメージがありません。

「ローシュ!これを使え!!」

 それを見た親父が大声を張り上げ、一振りの見事な太刀を投げ渡してきました。

「魔を退ける退魔の太刀だ!、それならば効くはずだ!」

「サンキュー親父!!」

 俺は親父から貰った太刀で渾身の一撃を奴の体にお見舞いした。

 ボキン...。

 俺の太刀が奴の体を捉えると、鈍い音が鳴り響きました。

「馬鹿な!」

 親父が目を見開き、ありえない現実に視線を移していました。

 一瞬何が起きたのか分からず、気が動転していると、奴が小さな声でこう囁いた。

「悪いな若き騎士よ、俺は魔神じゃないんだわ...、静かに死んでくれ」

 俺とルクルの視線が合ったその一瞬。

 奴の後ろにいる黒い何かが、俺の体に風穴を開けました。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

ハイエルフの幼女に転生しました。

レイ♪♪
ファンタジー
ネグレクトで、死んでしまったレイカは 神様に転生させてもらって新しい世界で たくさんの人や植物や精霊や獣に愛されていく 死んで、ハイエルフに転生した幼女の話し。 ゆっくり書いて行きます。 感想も待っています。 はげみになります。

アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身

にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。  姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。

追放された荷物持ちですが、実は滅んだ竜族の末裔でした~のんびり暮らしたいのに、なぜかそうならない~

ソラリアル
ファンタジー
目が覚めたら、俺は孤児だった。 家族も、家も、居場所もない。 そんな俺を拾ってくれたのは、優しいSランク冒険者のパーティだった。 「荷物持ちでもいい、仲間になれ」 その言葉を信じて、俺は必死についていった。 だけど、自分には何もできないと思っていた。 それでも少しでも役に立ちたくて、夜な夜な一人で力を磨いた。 だけどある日、彼らは言った。 『ここからは危険だ。荷物持ちは、もう必要ない』 それは、俺の身を案じた「優しさ」からの判断だった。 俺も分かっていた。 だから、黙ってそれを受け入れ、静かにパーティを離れた。 「もう誰にも必要とされなくてもいい。一人で、穏やかに生きていこう」 そう思っていた。そのはずだった。 ――だけど。 ダンジョンの地下で出会った古代竜の魂と、 “様々な縁”が重なり、騒がしくなった。 「最強を目指すべくして生まれた存在」 「君と一緒に行かせてくれ。」 「……オリオンを辞めさせた、本当の理由を知っている」 穏やかなスローライフ生活を望んだはずなのに、 世界はまた、勝手に動き出してしまったらしい―― ◇小説家になろう・カクヨムでも同時連載中です◇

捨てられ王女ですが、もふもふ達と力を合わせて最強の農業国家を作ってしまいました

夏見ナイ
ファンタジー
魔力ゼロの『雑草王女』アリシアは、聖女である妹に全てを奪われ、不毛の辺境へ追放された。しかし、彼女を慕う最強の騎士と、傷ついた伝説のもふもふとの出会いが運命を変える。 アリシアの力は魔力ではなく、生命を育む奇跡のスキル『万物育成』だった! もふもふ達の力を借り、不毛の大地は次々と奇跡の作物で溢れる緑豊かな楽園へと変わっていく。 やがて人々が集い、彼女を女王とする最強の農業国家が誕生。その頃、アリシアを捨てた祖国は自滅により深刻な食糧難に陥っていた――。 これは、優しき王女が愛する者たちと幸せを掴む、心温まる逆転建国ファンタジー。

才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!

にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。 そう、ノエールは転生者だったのだ。 そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。

召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます

かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~ 【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】 奨励賞受賞 ●聖女編● いきなり召喚された上に、ババァ発言。 挙句、偽聖女だと。 確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。 だったら好きに生きさせてもらいます。 脱社畜! ハッピースローライフ! ご都合主義万歳! ノリで生きて何が悪い! ●勇者編● え?勇者? うん?勇者? そもそも召喚って何か知ってますか? またやらかしたのかバカ王子ー! ●魔界編● いきおくれって分かってるわー! それよりも、クロを探しに魔界へ! 魔界という場所は……とてつもなかった そしてクロはクロだった。 魔界でも見事になしてみせようスローライフ! 邪魔するなら排除します! -------------- 恋愛はスローペース 物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。

150年のりんご採取で異世界最強の大魔導士になった私は、林檎の聖女と讃えられ可愛い弟子たちと平和なスローライフを満喫します!

風戸輝斗
ファンタジー
「誰かのためにがんばれる子になりなさい」という母からの教えを忠実に守り過労死した降幡理央は、プリオリという若々しい少女となって魔法やモンスターが存在する異世界に転生する。 彼女が転移した地は「林檎の森」と呼ばれる(結界が張られているために世界からは隔絶されている)場所だった。 どれだけ採取しても底尽きることのないりんごであふれるその森で、プリオリはりんご採取の日々に明け暮れる。その間、彼女のスキルである【採取】が機能し、それによりりんごを採取するだけで経験値が入る。 そんな日々を150年繰り返し、プリオリは異世界最強の魔導士となる。 結界の存在を知らず異世界に存在する人間は自分ひとりだけだと思っていたプリオリだが、意図せず結界を壊したことで世界が拓け、人間と交流を育むようになる。 林檎の森が突如現れた謎の地であるため、そこに住んでいたプリオリは魔女だと恐れられ皇女から処刑宣告までされてしまうが、人間と魔族の争いに終止符を打つことで不信感は払拭される。そして、世界を救った林檎の聖女だと人間と魔族双方から讃えられるようになる。林檎の森の聖女様だから、林檎の聖女である。 こうしてはじまる林檎の聖女となったプリオリの新たなスローライフ。 ダンジョンの奥底で助けた謎の金色もふもふペットメープルとふたりで過ごす日常に、盗みたくないけど盗みを繰り返していた13歳の少女モカモカが弟子として加わり、魔族王妃の娘であり人類滅亡を悲願とする13歳の少女ギルティアも弟子として加わって……。 これは、異世界最強の魔導士である林檎の聖女様がスローライフを満喫しようとする物語。 あるいは、お師匠様として、お母さんとして、ふたりの少女を幸せに導こうと奮闘する物語。 ※「小説家になろう」「カクヨム」様にもマルチ投稿しています。

転生幼女は追放先で総愛され生活を満喫中。前世で私を虐げていた姉が異世界から召喚されたので、聖女見習いは不要のようです。

桜城恋詠
ファンタジー
 聖女見習いのロルティ(6)は、五月雨瑠衣としての前世の記憶を思い出す。  異世界から召喚された聖女が、自身を虐げてきた前世の姉だと気づいたからだ。  彼女は神官に聖女は2人もいらないと教会から追放。  迷いの森に捨てられるが――そこで重傷のアンゴラウサギと生き別れた実父に出会う。 「絶対、誰にも渡さない」 「君を深く愛している」 「あなたは私の、最愛の娘よ」  公爵家の娘になった幼子は腹違いの兄と血の繋がった父と母、2匹のもふもふにたくさんの愛を注がれて暮らす。  そんな中、養父や前世の姉から命を奪われそうになって……?  命乞いをしたって、もう遅い。  あなたたちは絶対に、許さないんだから! ☆ ☆ ☆ ★ベリーズカフェ(別タイトル)・小説家になろう(同タイトル)掲載した作品を加筆修正したものになります。 こちらはトゥルーエンドとなり、内容が異なります。 ※9/28 誤字修正

処理中です...