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最前線②

「【弱体化魔法デバフ】!!」

 目の前にいる敵の部隊に片っ端から【弱体化魔法デバフ】をかけていく。

 敵の攻撃力と防御力、そして素早さを下げた上に毒状態にする。

「いまだ! アル子!!!」

「ギシャァァ!!!」

 アル子が突進攻撃を繰り返して次々に雑魚的を倒していくのを見て俺は拳を握った。

「よしっ! 俺たちだって戦えてる!」

 魔王の軍勢だと思って準備を沢山してきたが、この程度の敵しかいないのならば余りそうだ。

 時々俺も杖で敵を撲殺し戦争に貢献する。

 敵を倒すと『EXP30』を入手と出ていたのでそこまで強い敵ではないようだ。

「なんだなんだ? あの時のオークの方が強いじゃないか!」

 敵の先兵はオーク部隊のようだったがあの時のオークの方が強く感じるので余裕はありそうだ。

 しかし当然ながらあの時とは違う決定的な問題もある。

 それは敵の数だ。

 2000~3000程いるであろう圧倒的な敵の数に俺は少しだけ先の見通しをつける。

(この程度の敵ならば防御力だけ下げて殴ればいいか...。MPを少しでも温存しつつ強敵が出てきた時の為に【猛毒】魔法を使えることは隠しておこう)

 そう思った矢先だった。

 ゴォォォ!!!!! と凄まじい火炎の息吹が魔物達を消し飛ばし、バチバチバチチ!!!! と荒れ狂う電撃の波が雑魚的を一瞬にして焦土溶かす。

「なっ!? なんだこの威力!」

 そう思って魔法の放たれた方を見てみると、そこには佐藤と石川が俺を見て笑っているのが見えた。

「おいおい嘘だろ高坂君? 君はまだ攻撃魔法を一つも覚えていないのかい?」

「ハハッ、俺たちの攻撃魔法を見て勉強したまえ」

 凄まじい威力の攻撃魔法を見せつけられた俺は怒りを覚えながらも冷静に対処する。

「...何はともあれ助かった」

 俺にも当たりそうだったのだが、奇跡的に当たらなかったのでそこは評価しよう。

 そう思っていると...。

「あっ? まだ雑魚が1匹残ってるじゃねぇか」

 そう言いながらアル子に向けて剣を向ける。

「馬鹿! そいつは!!」

「死ねっ! 【電撃魔法】!」

 佐藤の剣先から電撃の魔法は弾け飛び、アル子に直撃した!

「ギピィィ!!!」

 断末魔のような声を上げながら倒れるアル子を見た俺はドス黒い気持ちになり怒りに飲まれる。

「てめぇ!!! よくもアル子を!!!」

 思いっきり杖で佐藤に殴りかかる俺だったが...。

「何を怒ってんだ? たかだか1だろう?」

 そう言いながら剣の柄で俺の腹を思いっきり突いてきた。

「ぐっ!?」

 一瞬にして俺のHPが6にまで減少し、目の前が赤く染まった。

 たった一撃受けただけでその場に疼くまる俺を見た佐藤は俺の頭を踏んづけながらこう言った。

「おいおいでかい口叩いておいてその程度かよ! 高坂君よっぇぇ~!!!」

 大きな声で他人のことを弱いとほざくこの男に対して怒りが込み上がる!

「よくも...! よくもアル子を!!!」

 俺が必死に奴の足を杖で叩きつけるのだが...。

「んっ? なんだ? それで抵抗のつもりなのか?」

 ふふんと笑いながら俺の攻撃を意にも返さないようにもう一度俺の頭を踏んづけてきた。

「ガッ!?」

「お前はそこで寝てろ。

 そう言い残し再び敵を倒しに向かう佐藤。

「そうだな、弱い【弱体術師】なんていらないな」

 石川もそう言い残しその場を離れる。

 HPが1となり画面全てが赤く染まる俺のメニュー画面を眺めながら意識が遠くなっていくのを感じた...。

(せめて...せめてアル子だけでも...)

 俺は最後の力を振り絞りHPゲージが黒く染まり0となっているアル子に特薬草を使うのでした...。

『悪むべき対象を確認。EXスキル【反逆の意思】を取得。EXスキル【弱者の怒り】を取得。EXスキル【怒りの魔力暴走】を解放。EXスキル【憎悪の杖】を取得。これにより感情が怒りにより昂った時にのみ限り妨害魔力が+500されMP最大値が200上昇+自動回復します。更に専用装備【破壊の杖】を装備する事も可能となりました。魔法【堕落付与】を取得しました。耐性『電撃耐性・小』を取得しました』

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