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幼馴染の隷属

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「いやっ! 離してよ!!!」

 優樹が俺の前で磔にされている。

 暴れて兵士たちを困らせていた所を佐藤と石川が押さえつけてこうなったのだ。

 その様子を見ていた民衆がどよめいていたが、王がこう叫び民衆の迷いを振り切る。

「憎き【弱体術師】が施した【魅了】の状態異常により【回復術師】小鳥遊殿はこんな奴を支持するように仕向けられているのじゃ!」

 その言葉に納得する民衆達。

「なるほど!」

「やっぱりそうか!」

「女の子を【魅了】状態にして自分を支持させるなんて最低!!」

 などと罵声を浴びせかけられる。

 そんな中でも涙を流しながら俺に助けを求める幼馴染。

「助けて!! 和希!!!」

「...優樹」

 俺は手を伸ばして彼女の方に向かおうとするのだが...。

 佐藤の奴に思いっきり手を踏み潰される。

「ぐぁぁぁ!!!」

「雑魚はそこで大人しく寝てろ」

 そう言い残し優樹の方に向かう。

 そして優樹の胸元を開き城の術者達が奴隷紋を優樹に刻んだ。

 そこに佐藤の血を一滴垂らして準備が整った。

「【回復術師】小鳥遊殿は【勇者】佐藤殿の所有奴隷としその生涯を扱う事を強制する」

 人が人を奴隷とする胸糞悪い瞬間だと言うのに民衆は肯定的に判断している。

「これで【回復術師】様も【弱体術師】の魔の手から解放されるんですね」

「よかったよかった」

 民衆の言葉に俺の心はズタズタに引き裂かれていた。

 そんな中、【勇者】佐藤が【回復術師】小鳥遊に最初の命令を下す。

「それじゃあ小鳥遊。お前が本当に俺の奴隷になったのか試させて貰うぞ...」

 ニヤリと笑いながら俺を指差してこう言った。

「あそこに倒れている雑魚の頭を踏みつけろ。なぁに遠慮するなよ」

 その言葉に絶句する優樹。

「い...いや!」

 そう叫んだ瞬間だった!

「ひっ...キャァァァァ!!!!」

 彼女施された奴隷紋が牙を剥き全身に強力な電撃を流した。

 ここからでも分かるほど強力な電撃が彼女を突き刺しているのだ。

「はぁ...はぁ...」

 息切れを起こしている優樹に佐藤はこう呟いた。

「こいつを足蹴りにしないと苦しいのはお前だぞ?」

「それでも...良い!」

 そう言った時に再び奴隷紋が発動する!

「キャァァァァ!!!!!」

 先ほどよりも激しい電撃が彼女を襲う!

 その様子を見ていた俺は特薬草を使い体を再び立ち上がらせる。

「やめろ...!」

「あっ? 回復したのか? 良いぜ回復薬がなくなるまで何回でも倒してやるよ」

 その後の展開は胸糞だった...。

 俺は戦争のために用意していた薬草を全て使い切らされ、【勇者】と【賢者】の二人にフルボッコにされた。

 その後で王宮魔術師に【勇者】を好きになるように【魅了】の状態異常をかけられた優樹が倒れた俺を足蹴りにしながら佐藤に擦り寄ると言う拷問よりも酷いシーンを見せらる。

「おいおい、小鳥遊。もうこいつの事はいいのか?」

「はい♡ 私の恋人は【勇者】佐藤様だけです♡ こんな汚い人物なんて知りません」

 (あの優樹があんな奴に媚びるような声をあげるなんて...!)

 なんだ? 俺は一体何を見せられているんだ?

 俺の中がドス黒い正気で満ち溢れる。

 お前らの方から優樹をこの世界に召喚しておいてこの扱いだと!? 許せるもんか...! こんな国滅んじまえ!!!

 そう思った時だった。

『感情の昂りを確認しました。これよりEXスキル【反逆の意思】【弱者の怒り】【怒りの魔力暴走】【憎悪の杖】を強制的に使用します』

『魔法【攻撃弱体化・中】【防御弱体化・中】【速度弱体化・中】【知力弱体化・中】【鈍化付与】を取得しました』
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