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【人間隷属】

「佐藤は殺させない!」

 あの時の姿のままで俺の前に立ち塞がる幼馴染。

 その姿に俺は人間性を取り戻しつつあった。

「優樹...」

 いや...、だが今の優樹は奴の操り人形だ。

 やはり所有者である【勇者】を殺すしか方法はないだろう。

「優樹、そこを退け」

「どかない! 私は佐藤を守る!!!」

 そう、そこには確かに昔からある優樹の姿があるのだ。

 正直攻撃したくない。

 だが、攻撃しないと俺は奴を

 冷静に頭を落ち着かせると『狂化状態が治まりつつあります狂化状態大→中』と出てきてステータスが下がる。

 俺は【憎悪の杖】を振るい彼女に攻撃した。

 勿論デバフは使わずにできるだけ優しく...。

 すると...。

『最も親しい同族を攻撃したことによりEXスキル【人間隷属】を取得しました』

「【人間隷属】?」

 その瞬間に石川が何度も魔法を放ってくるのだが、俺はそれを全て杖で弾いて返す。

「くそっ! 俺の魔法が全く通じてないのか!?」

 ちょっとは効いているがダメージが小さすぎて気にならないと言ったくらいだ。

 俺は優樹を【感電状態】にすると早速先ほど入手した【人間隷属】を使ってみる。

「優樹...」

「私に触れるな!! 【弱体術師】!!!」

 最早俺の名前すら読んでくれない彼女に一筋の望みをかけて隷属させた!

『対象者【回復術師】小鳥遊優樹を隷属させます。宜しいですか?YES/NO』

「YES」

『EXスキル【隷属者・成長補正】を取得しました』

 メニュー画面に新たなスキル取得の項目が出てきた時だった。

 優樹に施されていた奴隷紋が砕け散り、俺のパーティに隷属者として名前が加わったのは。

「...和希?」

 俺の名前を彼女が呼んでくれる...。

 ただそれだけなのに込み上げる感情の波が止められない。

「優樹...!」

 しかし、感傷に浸る間も無く王が声を張り上げるのでした。

「ついに正体を表したな【弱体術師】!!!! 貴様はまた人間を隷属させて我が王国を襲うつもりであろう!!」
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