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建築士

「クロスブーメラン!」

 討伐目標を倒した後にラカラが気を倒していく。

 ブーメランの全体攻撃のおかげで木々を薙ぎ倒せるので、楽に木材が集まって楽だ。

 シュナも手伝ってくれてはいるが、やはりこの場合はラカラの方が圧倒的に効率が良い。

 ブーメランを投げるだけで木々を倒せるなんてラカラも見かけによらず馬鹿力になったと思う。

「木材が300...400...。もういいぞ!」

「えっ!? あんまり切ってない気がするけど...」

「馬鹿っ! 木を一杯切りたおし過ぎたら苦情がくるだろう! このくらいでいいんだよ!」

 とは言ったものの結構な数の木を切ったけどね...。

 メニューに溜まっていた木材に俺はすぐさま【分解】して分解された木材としてその総数を3倍にする。

『EXスキル【アイテム分解】と【クラフトマスター】を取得しました』

 アイテム分解を行うと素の素材を勝手に分化して似たような素材に変貌するのだ。

『【木材】を分解して【分解した木材】×3を取得しました』

 しかも分解した時にどう言う原理かは知らないが3倍の数になっているのもポイントが高い。

 ただ、一度分解したアイテムを素の状態に戻すには分解したアイテムが3つ必要なので素の状態に戻すのならば結局プラマイ0になる。

【分解した木材】も【木材】一個分としてカウントされる為、基本的にデメリットがない...と思っていたのだが、実際に【分解した木材】を外に出してみると素の木材を3つに分けたような感じになっていた。

 これらを総じて考えてみると、【アイテム分解】は基本的に【アイテム合成】のお供のようなスキルだと言う事が分かる。

 そして【クラフトマスター】の能力で【アイテム合成】に必要な物の個数が減っていた。

 今では1000個必要だった木材も800個程度に減っているので、分解した木材を使えばもう【時計台】くらいなら作れるだろう。

 なので余った木材で俺は物を作ってみることにした。

 すると...。

『EXスキル【建築士】を取得しました』

 と出たので作れる物が一気に増えた。

「じゃあとりあえず...」

 俺は道の途中に立て札を作って見た。

『この先ハルカリアン』と書かれた立て札をイメージして道の傍に立てて見るとなかなかのできだった。

【分解した木材】のみで立て札を作ったので簡素な物になったが、この素材を金とかにすれば金の立て札だって作れるだろう。

 ...今更なんだがなんで【弱体術師】が建築士のEXスキルを取得できるんだよ。

 ツッコんだら負けのような気がするのであまり深く考えないが、デバフ以外の部分で便利すぎるだろ【弱体術師】...。

 薬剤の調合はまだ分かるが、建築士はマジで関係ないだろと思う。

 戦闘の幅も【アイテム合成】で作れるアイテムの総数くらいあってくれたら楽なのにな。

 俺にできるのは相手にデバフをかけることだけなのが本当におしい。

 まあ、これで戦闘もできたらソロプレイ楽勝なチート職業になってしまうので俺たちを召喚した奴らがバランスをとっているのだとは思う。

(でもせめて攻撃技を一つくらいは覚えたいよな)

 そう思いながらもお爺さんに朗報を持って帰るために一度町に戻るのでした。
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