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ブラッドワイバーン

 俺たちが依頼を受けたのは手頃(?)な相手であるブラッドワイバーンだ。

 名前からして血の魔法を使ってきそうな名前をしている。

 町から離れた峠の山頂に現在は巣を作っているらしくそれを討伐して欲しいとの依頼だった。

 なんとこの件だけで15万ラピスという大金を得られるのでできれば成功させたい所だが、ブラッドワイバーンはレベル70程度の強敵らしい。

「アルシェがいなくて本当に大丈夫か?」

 そうケロナに告げたのだが彼女は「大丈夫でしょ」とだけ答える。

「...一応聞いておくがお前は前衛で良いんだよな?」

「ああ、私は思いっきり前衛だ。中衛も後衛もやれと言われたらこなして見せるけど、私の実力を発揮できるのはやっぱり前衛だと思う」

「分かった。じゃあシュナと一緒に前衛を頼む」

「了解」

 彼女は笑顔を見せながら俺よりも前に出る。

 しばらく峠を進んでいると今回の標的であるブラッドワイバーンに出くわした。

 まさしくその名の通り血の色を彷彿とさせる真紅の体色を持つワイバーンで、見た目だけならカッコいい方だと思う。

 子供達に人気そうな見た目をしているだけにこいつが強力な魔物だと言う事は理解できた。

 ゲームのパッケージになりそうな良い感じの魔物は大体強いからな。

「ギャオオオオオ!!!」

 こちらを見かけた瞬間に炎のブレスを放ってきた!

「アルシェ! 防御を...」

 そこまで呟いたところでそうだ! 今はアルシェはいないんだ! と言う事に気がつく。

 短い付き合いだが既に彼女は俺の戦闘の一環に組み込まれているのだ。

「くそっ! ケロナ! 水魔法を頼む!」

「分かった!」

 そう言いながらパチンと指を鳴らすケロナを見て俺は怒った。

「今は遊んでいる場合じゃ...」

 そこまで言いかけた時だった。

「【ケロっとすぱいらる☆】!」

 ふざけた技名から繰り出される水の竜巻がが炎を飲み干しながら一気に奴にぶつかった!

 圧倒的な水害に周りの地形も抉れていたがケロナ自身は涼しい顔をしている。

「多分終わったよ。じゃあ解体しよっか」

 そう言いながら解体用のナイフを魔法で取り出して綺麗に捌いて行くケロナを見た俺は遥か高みの存在を目視しているのでした。
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