幼馴染と一緒に勇者召喚されたのに【弱体術師】となってしまった俺は弱いと言う理由だけで幼馴染と引き裂かれ王国から迫害を受けたのでもう知りません
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
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2ヶ月の猶予
次の戦争まで2ヶ月もある。
これは今までで最長の猶予と言えるだろう。
だからこそクラスアップの儀を選択に入れてきたのだろうな。
俺が次の戦争までの日付を言ってみると、リュートはそれを既に知っているようでした。
勇者しか知らない筈の戦争日時を何故リュートが知っているのか聞いてみると、各王国には昔の勇者が残して言った戦争の日時を示すマジックアイテムが配られているのだと言う。
ただ、このマジックアイテムは日時を示すだけでありどこでも戦争が起こるのかは分からないのだという。
ので、各王国は戦争の日が近づくにつれて守りを強固にしておくのだと言っていた。
「そんなのは初耳だぞ」
俺がそう呟くとリュートは答える。
「それはそうでしょうね。【弱体術師】様はどこの国でも嫌われているでしょう」
平然と嫌な事を呟く彼に聞いてみた。
「なあ、なんで【弱体術師】はこんなにも世界から嫌われているんだ?」
「それは...」
突然言葉を濁す彼の表情を見て無理に話を続けさせたくなくなった。
「まあいい、いずれ分かるだろうし理不尽な目に遭うのも慣れてきた。それにそんな目にばっかりあってるからかレベル100の石川やこのアホ勇者よりも強くなれていたしな」
アホ勇者の頭を抑えながら彼にそう呟いておく。
「すみません。【弱体術師】様の事について勇者各位に我々が口を挟むのは禁じられていまして...」
「禁じられている? 誰にだ?」
「クリスティーナ王を含むすべての王国の王達にです」
なんだか急に話のスケールが大きくなったな。
「なんで俺たちに教えられないんだ?」
「教えてはいけない理由があるからです」
そう言う言い方をされると妙に気になるな。
「まあ良いや、取り敢えず2日後にアルセージの港でお前と落ちあえば良いんだな?」
「はい、サウライッツ大聖堂までには1ヶ月の船旅を要しますから、今のうちに必要な物はこの町で集めておいてください」
「最後に一ついいか?」
「なんでしょうか?」
「何故お前は俺のことを【弱体術師】と呼び捨てにしないんだ? 他の連中は基本的に俺のことを呼び捨てにしているぞ?」
その言葉にハハッと笑う彼。
「そんなの当たり前じゃないですか。【弱体術師】様も一応勇者様の一員ですから。使える者にはしっかりと働いて貰うために敬意は必要でしょう?」
「つまりお前は俺の力を認めているって解釈でいいんだな?」
その問いにコクリと頷く彼。
「はい。少なくても私は【弱体術師】様の事を高く評価しています。4度に渡る戦争を生き抜き、そのいずれも最後まで持たずに倒れていたと聞く割に実物はそんな柔ではないと一目で分かりましたので」
ニッコリと笑う奴の笑顔を見て食えない奴だなと俺は目の前の男に警戒心を抱くのでした。
これは今までで最長の猶予と言えるだろう。
だからこそクラスアップの儀を選択に入れてきたのだろうな。
俺が次の戦争までの日付を言ってみると、リュートはそれを既に知っているようでした。
勇者しか知らない筈の戦争日時を何故リュートが知っているのか聞いてみると、各王国には昔の勇者が残して言った戦争の日時を示すマジックアイテムが配られているのだと言う。
ただ、このマジックアイテムは日時を示すだけでありどこでも戦争が起こるのかは分からないのだという。
ので、各王国は戦争の日が近づくにつれて守りを強固にしておくのだと言っていた。
「そんなのは初耳だぞ」
俺がそう呟くとリュートは答える。
「それはそうでしょうね。【弱体術師】様はどこの国でも嫌われているでしょう」
平然と嫌な事を呟く彼に聞いてみた。
「なあ、なんで【弱体術師】はこんなにも世界から嫌われているんだ?」
「それは...」
突然言葉を濁す彼の表情を見て無理に話を続けさせたくなくなった。
「まあいい、いずれ分かるだろうし理不尽な目に遭うのも慣れてきた。それにそんな目にばっかりあってるからかレベル100の石川やこのアホ勇者よりも強くなれていたしな」
アホ勇者の頭を抑えながら彼にそう呟いておく。
「すみません。【弱体術師】様の事について勇者各位に我々が口を挟むのは禁じられていまして...」
「禁じられている? 誰にだ?」
「クリスティーナ王を含むすべての王国の王達にです」
なんだか急に話のスケールが大きくなったな。
「なんで俺たちに教えられないんだ?」
「教えてはいけない理由があるからです」
そう言う言い方をされると妙に気になるな。
「まあ良いや、取り敢えず2日後にアルセージの港でお前と落ちあえば良いんだな?」
「はい、サウライッツ大聖堂までには1ヶ月の船旅を要しますから、今のうちに必要な物はこの町で集めておいてください」
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「なんでしょうか?」
「何故お前は俺のことを【弱体術師】と呼び捨てにしないんだ? 他の連中は基本的に俺のことを呼び捨てにしているぞ?」
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「そんなの当たり前じゃないですか。【弱体術師】様も一応勇者様の一員ですから。使える者にはしっかりと働いて貰うために敬意は必要でしょう?」
「つまりお前は俺の力を認めているって解釈でいいんだな?」
その問いにコクリと頷く彼。
「はい。少なくても私は【弱体術師】様の事を高く評価しています。4度に渡る戦争を生き抜き、そのいずれも最後まで持たずに倒れていたと聞く割に実物はそんな柔ではないと一目で分かりましたので」
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