幼馴染と一緒に勇者召喚されたのに【弱体術師】となってしまった俺は弱いと言う理由だけで幼馴染と引き裂かれ王国から迫害を受けたのでもう知りません
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
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仮想の栄華⑨
「あっ! 和希!」
「優樹? 何か用か?」
「まあ、ちょっとね...」
彼女が俺の横に立ちテラスから一緒に夜の町を見つめる。
「ねぇ、和希。戦争の日から和希の様子がちょっとおかしいと思うんだけどさ。私の知らない所で何かあった?」
「んっ? いや別に...」
「嘘っ! 絶対に何かあったでしょ! じゃなかったら和希がこんな冷めた顔する訳ないもん!」
急に大きな声を上げられても「...そうか?」としか答えられない。
「そうだよ! 今日のパーティで見せたあの冷めた表情は和希に何かあった時にしか見せない顔だったもん! ねぇ! 和希! 私に何があったのか教えてくれない?」
「...わかった」
俺は優樹にならと俺の身に起こった全ての事を伝えた。
「...嘘、クリスティーナ王国の人たちは皆いい人だよ!? それに私達勇者5人は高校で同じサークルで仲良しだったじゃない! 昔は仲が悪かった佐藤や石川ともなんだかんだ仲直りできたし、私にとって皆が親友みたいなものだよ!」
「石川と佐藤が親友? ありえないな」
俺が薄ら笑いを浮かべると彼女は俺の頬っぺたに1発拳を入れてきた。
「それ以上言うといくら和希でも怒るよ!」
「...」
優樹のパンチ。
いつも食らっていてゴリラ級だなと思っていた拳の痛みも【回復術師】となった今や蚊に刺された程度のダメージでしかない。
しかし、その言葉の本質は優樹と言う人柄を表していた。
(やっぱり夢でも優樹は優樹だな...)
そちらの痛みが予想以上に大きく俺は僅かに涙を流す。
「優樹。俺は...」
彼女の肩を掴みながらこう呟いていた。
「正直に言う。佐藤や石川がどうなろうと知った事じゃない。世界の繁栄? 王国の防衛? そんな物もどうでもいい。ただ...俺は...」
「和希...?」
俺は驚いている表情の彼女に意を決して告白した。
「俺は! 優樹がいたから頑張れた! 優樹がこの世界に存在しているから強くなれた! 優樹がいなければ俺は今頃何処かで野垂れ死んでいただろう! だから聞いてくれ。俺はこんな腐った世界なんかよりもお前の方がずっと...ずっと大事なんだ!!!」
「はっ? えっ!? それってつまり...。ちょっと待って///」
彼女の慌てぶりで先ほどまでの緊迫した雰囲気が崩れていくような気がした。
赤面している彼女に俺はこう呟いた。
「優樹...。これからもこの先も....ずっとずっと俺の事をよろしく頼む」
「ひゃ....ひゃい///」
彼女に思いを告げた俺の胸の中はスッとしていた。
『EXスキル【真実の愛】を取得しました』
...。
「チッ!!!」
しかしながら俺はその物陰で俺たちの様子を見て舌打ちをしている存在には気がついていないのだった....。
「優樹? 何か用か?」
「まあ、ちょっとね...」
彼女が俺の横に立ちテラスから一緒に夜の町を見つめる。
「ねぇ、和希。戦争の日から和希の様子がちょっとおかしいと思うんだけどさ。私の知らない所で何かあった?」
「んっ? いや別に...」
「嘘っ! 絶対に何かあったでしょ! じゃなかったら和希がこんな冷めた顔する訳ないもん!」
急に大きな声を上げられても「...そうか?」としか答えられない。
「そうだよ! 今日のパーティで見せたあの冷めた表情は和希に何かあった時にしか見せない顔だったもん! ねぇ! 和希! 私に何があったのか教えてくれない?」
「...わかった」
俺は優樹にならと俺の身に起こった全ての事を伝えた。
「...嘘、クリスティーナ王国の人たちは皆いい人だよ!? それに私達勇者5人は高校で同じサークルで仲良しだったじゃない! 昔は仲が悪かった佐藤や石川ともなんだかんだ仲直りできたし、私にとって皆が親友みたいなものだよ!」
「石川と佐藤が親友? ありえないな」
俺が薄ら笑いを浮かべると彼女は俺の頬っぺたに1発拳を入れてきた。
「それ以上言うといくら和希でも怒るよ!」
「...」
優樹のパンチ。
いつも食らっていてゴリラ級だなと思っていた拳の痛みも【回復術師】となった今や蚊に刺された程度のダメージでしかない。
しかし、その言葉の本質は優樹と言う人柄を表していた。
(やっぱり夢でも優樹は優樹だな...)
そちらの痛みが予想以上に大きく俺は僅かに涙を流す。
「優樹。俺は...」
彼女の肩を掴みながらこう呟いていた。
「正直に言う。佐藤や石川がどうなろうと知った事じゃない。世界の繁栄? 王国の防衛? そんな物もどうでもいい。ただ...俺は...」
「和希...?」
俺は驚いている表情の彼女に意を決して告白した。
「俺は! 優樹がいたから頑張れた! 優樹がこの世界に存在しているから強くなれた! 優樹がいなければ俺は今頃何処かで野垂れ死んでいただろう! だから聞いてくれ。俺はこんな腐った世界なんかよりもお前の方がずっと...ずっと大事なんだ!!!」
「はっ? えっ!? それってつまり...。ちょっと待って///」
彼女の慌てぶりで先ほどまでの緊迫した雰囲気が崩れていくような気がした。
赤面している彼女に俺はこう呟いた。
「優樹...。これからもこの先も....ずっとずっと俺の事をよろしく頼む」
「ひゃ....ひゃい///」
彼女に思いを告げた俺の胸の中はスッとしていた。
『EXスキル【真実の愛】を取得しました』
...。
「チッ!!!」
しかしながら俺はその物陰で俺たちの様子を見て舌打ちをしている存在には気がついていないのだった....。
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