358 / 574

【最高で最好で最煌の杖】②

 俺が奴の一撃を入れようとしていると、再び横槍が入る。

「ぐっ!? お前は...!」

「こ...こうなったらやけだ! 後でご主人様に怒られても後悔しないからな!」

 などと言いながら俺の配下が楯突いてきた。

「貴様...、死にたいようだな...!」

「ひっ...!」

 後悔しないなどと良いながら早速後悔している低位の吸血鬼に罰を与える。

 パチンと指を弾き彼女の体から血液を取りあげる。

「あ....ああ~....。血が...無くなっていく~...」

 低位吸血鬼から集めた血を自身の杖に振りかけると、杖自身が喜んでいるのが分かった。

「くくく...。そうか。お前も喜んでくれるのか...」

 俺を苦しめてきた奴の血はかなりの美酒のようで杖がかなり喜んでいるのが分かる。

『EXスキル【狂乱の杖】【狂乱乱舞】を取得しました。【狂乱の杖】が【この世全てのセブンス・カ悪心・杖タストロフ+1】と共鳴し【この世全てのセブンス・カ悪心・杖タストロフ+2】にグロウアップしました』

 更なる力の解放に体の中から深い闇の感情が狂ったように浮かび上がってくる!!!

(俺は悪くない! 悪いのはあいつらだ! 俺を貶めたあいつらが全部悪いんだ!!!)

「ウガァァァ!!!!」

 俺の叫び声と共に放たれるただの杖の一撃は大地に亀裂を入れる!!!

 流石の青髪の少女もこれを受け止める気はなかったようだ。

「ヒェ...!」

「アルシェ! 大丈夫!?」

「なんとか...」

「全く、可愛い弟子に攻撃してくれちゃって。ここはやっぱり私が行くしかないか」

 準備運動をする黒髪の少女を見た俺はこう呟いた。

「お前はいつぞやの小娘ではないか」

「あら? 覚えてくれていたの?」

「当然だ。個で俺と渡り合える存在などそうはいないからな」

 そんな俺たちの会話の中に入ってくる者がいた。

「さっぱり状況は飲み込めないが、ここは【弱体術師】様を止めれば良いのかな?」

「...今の高坂からは悪魔のような魔力しか感じられないからな。どうにかして止めるしかないだろ」

 騎士団長の奴と賢者も奴らの手を貸すと言うらしい。

「面白い! 貴様らクズ共の力が俺にどこまで通用するのか見せて貰おうか!」

 そう叫ぶ俺に緑髪の少女はこう呟いていた。

「...和希。待っててね」
感想 58

あなたにおすすめの小説

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした

阿里
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います

町島航太
ファンタジー
 2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。  死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。  命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。  自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。