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【弱体の悪魔】③

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「死ねっ! 【弱体の悪魔】め!!!」

 そう言いながら俺に突貫してくる聖職者だったが...。

「なっ! 聖なる聖水で強化された槍が効かな...! ギャァァァァ!!!」

 俺に攻撃した奴のステータスが一気に減少し、さらに絶望状態となって叫び声を上げる。

「まずい! 親愛なる信徒達よ! 全員で【聖域】を展開するのです!」

「「「「「「【聖域】展開!!」」」」」」

 聖なる領域が俺を含め大聖堂全体を包み込んだ。

「...それで?」

 俺の余裕そうな表情に奴は高笑いを上げた。

「ハハハ!!! 強がりを言っているな! 貴様などもう終わりだ! ここは我が親愛なる信徒達によって【聖域サンクチュアリ】と化した! もはや呪いを力の根源としている貴様では身動きすら取れないだろう!」

 などと言っているが正直言ってこの程度の聖域などなにもないのと同じだ。

「ふっ」

 俺が笑いながら足を進めると驚く教皇と信徒達。

「馬鹿な! 我が信徒達が力を合わせて放つ集団魔法だぞ!? 流石の貴様でもこの中で動けるはずが...!」

「この程度の聖域など俺にはなにも感じない。まだ何隠し玉があるのなら早めに出すことをオススメする」

 俺の言葉に教皇はすぐさま後ろのケースから何かを取り出した。

「んっ?」

 俺が彼の準備が整うのを待っていると、奴が剣を掲げて高らかにこう宣言した。

「まさかこれを使う事になるとは思いませんでしたが。この未曾有の危機ですし仕方がないでしょう! この【勇者の剣】を使う事ができるのは世界ひろしと言えども最高位の聖職者である私だけなのです!」

「【勇者の剣】だと?」

 俺は興味が出たので奴の持っている剣を鑑定してみる。

【勇者の剣・模造品+30】

 力+23000

 守り+15000

 攻撃魔力+15000

 回復魔力+15000

『伝説の勇者の剣を模倣した剣。模造品とはいえかなりの強度と威力を持ち、さらに【光属性】と【雷属性】の破壊力を極限まで高める効果を持つ。【勇者の一撃】』

「なるほど、模造品とはいえ強力な武器のようだな」

 俺の言葉にふふんと笑う教皇。

「どうやら武器を見る目は確かなようですな。では行きますぞ!」

 勇者の剣を手にした教皇が俺に向かって突っ込んでくるのでした。

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