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【弱体の悪魔】⑤

「我が親愛なる信徒達よ、この程度の脅威に狼狽えてはなりません。私達にはまだアレが残っているではありませんか」

「アレ?」

 俺の言葉に奴は笑みを浮かべる。

「まさか【弱体の悪魔】相手にここまで切り札を使わされるとは驚きでした。ですがここまで手札を晒せば流石の悪魔にも鉄槌を下す事ができるでしょう!」

 そう言いながら今度は槍を手に取る。

「これこそが古の時代より伝わりし伝説の戦士様の聖なる槍! これが貴様を貫くだろう!」

 そう言いながら紅い槍を掲げる教皇。

「ほう、今度は伝説の槍か。どれ...」

 再び武器鑑定を行う。

【戦士の紅い槍・模造品+30】

 攻撃力+28000

 防御力+25000

『伝説の戦士の槍の模造品。模造品とは言えどもその威力は凄まじく、かなりの威力を誇る名槍。【炎属性】【火炎槍】』

「ふむこちらも素晴らしい出来の槍だな。これも貰っておいてやろう」

「減らず口を! 貴方はここで浄化されるのですよ! さあ! 信徒の皆様! 私を強化するのです!」

 再び長ったらしい呪文を唱えて教皇を強化する信徒達。

「ふははは!! 浄化されるが良い! 【弱体の悪魔】め!!!!!」

 彼はそう叫びながら【戦士の紅い槍・模造品+30】を掲げる。

「これこそ戦士様の聖なる浄化の炎! 【フレイム・ジャベリン】!!!」

 凄まじい威力の投擲が俺に繰り出される!

 再び超威力の技が俺に突き刺さるのだが、今度は少し痛いくらいだった。

(闇の衣の影響か? 通常時になら一撃で即死クラスの技も耐えられるな)

 俺は槍を投げ返して奴にこう言った。

「なかなかの技だった」

「まさか! 【フレイム・ジャベリン】さえも耐え抜くとは...! こうなったら【賢者】様の技を...!」

 などと謳う彼に俺は心底呆れて顔を浮かべる。

「もう良いよお前」

「はっ?」

「もう終わりにしてやる」

 俺の言葉を聞いていた奴の表情が一気に絶望色に染まったのはこの時だった。
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