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◯◯◯◯

「...愛川結美?」

 俺が目の前にいるピンク髪の少女を見てそう呟くと、彼女はぱぁぁぁっと光り輝いた。

「そうだよ! カズ君!」

 喜びの表情で俺の事を見てくる彼女の事を俺は

 愛川結美。

 彼女とは小学生時代からの付き合いだ。

 幼稚園の時にはまだ出会っていなかったと思う。

 小学校に俺と優樹が上がると他の地域の子達も集まってきたので、そこで彼女と出会ったのだと思う。

 彼女はクラスの中でも頭が良く、運動神経も悪くはなかった。

 文字通りの才色兼備っぷりを披露する彼女はクラスの男子の憧れの的だったが、俺は特段興味はなかったのを覚えている。

 と言うのも俺には優樹がいたからだ。

 女子の中でも優樹が1番接しやすく、俺の女友達と言えば優樹が一番最初に上がるほどだったので、別にちょっと可愛いくらいの子など別に興味がもてなかったのである。

 しかし、とある事がきっかけで俺は彼女と仲が良くなった。

 と言うのも、彼女が少々大きな野良犬に襲われていた時に俺が横から助けに入ったと言う話があるのだ。

 俺はただ帰りの途中で女の子が犬に襲われていると判断して無我夢中で特攻を仕掛けただけだったのだが、その時のことを彼女はいつまでも覚えていたらしい。

 俺からすればすぐに忘れるような出来事だったが、彼女はいつまでも覚えていた。

 小学1年生から6年生までの間、彼女とは親友と呼べるほどに距離が近づいていった。

 しかし、彼女と仲が良くなる度に他の皆との距離は遠ざかって行ったような気がする...。

 ただ一人優樹を除いて。

 気がつけば小学校時代の俺の友達は結美と優樹の2人だけになっていた気がする...。

 そんな彼女と再会を果たしたのは確か高校生の時だったな。

 次々と思い出していく記憶の濁流に押し流されつつも彼女の正体に向かって思考を巡らせるのでした。
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