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楽園⑱

 ~休憩所~

 俺と結美はSPの2人と共に買い物に向かう。

「カズ君って板チョコが好きなの?」

「ああ、特に◯ーナ産が好きだな。他のメーカーのも好きだけど特に◯ーナ産が1番美味いと思う」

「なるほど、カズ君は◯ーナ産のチョコレートが好き...と」

 何やらメモに書き留めながらいくつか食べ物を買う俺たち。

 ついでに昼食もそこで買ってから行くことになったので、とりあえず適当に買っていく。

「ホットドッグとか美味しそうだよね! あっ! アイスも買っていく!?」

 何だか楽しそうな彼女を見ていると、俺も幸せな気分になってくる。

「ハハッ、結美。もう高校生なのに子供みたいだぞ!」

 俺の言葉にこう返してくる彼女。

「そりゃ子供みたいにはしゃいじゃうよ! カズ君と旅行なんて初めてだもん!」

 まあ、そう言われると確かにそうか。

 と言うか俺なんて個人で旅行にすら行った事ないぞ?

「そういえば結美は個人で旅行に行ったことあるのか?」

「ううん、これが初めてだよ! だからSPの人たちに全部任せてるんだ」

 そう言いながら買い出しを終えた俺たちは一度車に戻る。

 その時だった。

「カズ君、私ちょっとお手洗いに行ってくるね」

「そうか、だったら俺も行こうかな」

 俺の言葉にSPの女性が声を上げる。

「結美様、私も行きます」

「分かった。ついてきてちょうだい」

「はっ! 他の2人もトイレの出入り口と裏手側を見張らせる為に連れて行きます」

 つまりはだ、男子トイレの方から怪しい奴がいないか見張るやつと裏手側から怪しい奴が侵入してこないか見張る係、そして結美がトイレに入っている間、扉の前で守る係の計3人を使うわけだろう。

 それによく見ると一般人に扮したSPの方が3人くらい他の場所から見張っているのを確認した俺は、トイレに行くだけでそこまで気を使うか? と思ってしまうのだった。
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