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60 茶番
しおりを挟む良かったことも悪かったことも
色々あるけど友達とヘラヘラ笑えてる今が結局一番楽しい。
男数人で遊びに行って
ヘラヘラしながら話してるのが楽しい。
色気のないこの場から脱出したいとか言うけど
いざ皆脱出して家族とか持つようになったら
あの頃がやっぱり楽しかったってなるんだろう。
みんかきっと分かってる。
けど言わずとも何となく通じてる感じも楽しいし、
茶番を演じてるこの瞬間が楽しい。
さてあと何年こうしていられるだろう。
一生このままなんていうのは有り得ない。
何か変わって何かが変化していく。
あと数年。
あと数年でいいからもう少しだけ楽しませてくれ。
読み返してみて
そう思える人がいるのは幸せなこと。
というここまでの一連の流れはみんな言ってる。
ここが本当に特別なのは
ここが一番楽しいのに、あえて茶番を演じているところ。
この茶番の先にきっとまた新しく楽しくなれることを本能的に知っている。
充実だけが楽しいというわけではないということをよく分かってる。
葛藤とか劣等感とか負け意識とかが面白くも楽しい。
こういう側面のある面白い友達は他の人にはいるのだろうか。
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