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恋は盲目 1
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俺の中にイザベラがいるのに気が付いたのは、デビューの日に舞踏会で踊らなくてはいけなくなったからだった。
何せ、俺は歩くだけで、転ぶような運動神経だったので、本物のイザベラが見かねたんだろう。
そもそも、すんなりと難しい魔法が使えたりするのは、俺のチート能力だけではなく、本物のイザベラがこっそり手伝ってたのかもなと思った。
学園に入る前、舞踏会デビューしないといけないため、事前にダンスのレッスンがあったのだが、本番同様に勝手に体が動くので、おかしいとは思ってたのだ。
それはそのはずで、イザベラ自身が、俺の中にいたからと考えれば自然なことだ。
だんだんとイザベラは大胆になってきて、時々、俺の体を操ってダンスや刺繍などの俺の代わりにしてくれるようになった。
あと、俺の代わりに勝手におやつ食べてた。
俺はこの体をイザベラに返してよかったんだけど、返せる方法がわからないので色々調べだした。
やみにも聞いてみたのだが、そんなことは契約上あり得ないと言われた。
体を返そうとしていることは、イザベラにはすぐにばれたので、イザベラと喧嘩になった。
喧嘩になったことで、イザベラと意思疎通ができることに気づいたのだった。
イザベラは絶対に自分の体に戻らないと言い張る。
イザベラはおそらく、俺と交代した頃の精神年齢が14歳で止まっているから、時々子どもぽいところもあったが、自分の置かれている状況を冷静に判断しているところは、さすがだなと思った。
一応、念のため確認として、
「俺がエロイことを考えてもわかるのか?」
と聞くと、
「レディーになんていうことを聞くのよ、この変態」
と怒られたが、俺の方は、イザベラの考えてることは、さっぱりわからないので、その点は大丈夫だと思った。
イザベラは王子に関しては、本当にいい印象しかないらしい。
王子のことに関しても時々喧嘩になるので面倒くさいが、まあそこはいい。
問題はレオンだ。
今は俺の親友になっているが、イザベラにはものすごく反発されている。
理由を聞いてもアイツは最低とか言わないし、その割には何が最低なのか教えてくれない。
本物のイザベラは、普段、俺の中に部屋があって、どうやらそこにいるらしい。
一応、夢の中で部屋の前まで行ったことがあるのだが、豪華な部屋のドアで、宝石で装飾されている。
もちろんカギがかかるらしい。
てっきり、部屋の中に招待してくれるのかと思ったら、
「聡ってレディの部屋を覗く気?」
と言われたので、中に入ったことはない。
何せ、俺は歩くだけで、転ぶような運動神経だったので、本物のイザベラが見かねたんだろう。
そもそも、すんなりと難しい魔法が使えたりするのは、俺のチート能力だけではなく、本物のイザベラがこっそり手伝ってたのかもなと思った。
学園に入る前、舞踏会デビューしないといけないため、事前にダンスのレッスンがあったのだが、本番同様に勝手に体が動くので、おかしいとは思ってたのだ。
それはそのはずで、イザベラ自身が、俺の中にいたからと考えれば自然なことだ。
だんだんとイザベラは大胆になってきて、時々、俺の体を操ってダンスや刺繍などの俺の代わりにしてくれるようになった。
あと、俺の代わりに勝手におやつ食べてた。
俺はこの体をイザベラに返してよかったんだけど、返せる方法がわからないので色々調べだした。
やみにも聞いてみたのだが、そんなことは契約上あり得ないと言われた。
体を返そうとしていることは、イザベラにはすぐにばれたので、イザベラと喧嘩になった。
喧嘩になったことで、イザベラと意思疎通ができることに気づいたのだった。
イザベラは絶対に自分の体に戻らないと言い張る。
イザベラはおそらく、俺と交代した頃の精神年齢が14歳で止まっているから、時々子どもぽいところもあったが、自分の置かれている状況を冷静に判断しているところは、さすがだなと思った。
一応、念のため確認として、
「俺がエロイことを考えてもわかるのか?」
と聞くと、
「レディーになんていうことを聞くのよ、この変態」
と怒られたが、俺の方は、イザベラの考えてることは、さっぱりわからないので、その点は大丈夫だと思った。
イザベラは王子に関しては、本当にいい印象しかないらしい。
王子のことに関しても時々喧嘩になるので面倒くさいが、まあそこはいい。
問題はレオンだ。
今は俺の親友になっているが、イザベラにはものすごく反発されている。
理由を聞いてもアイツは最低とか言わないし、その割には何が最低なのか教えてくれない。
本物のイザベラは、普段、俺の中に部屋があって、どうやらそこにいるらしい。
一応、夢の中で部屋の前まで行ったことがあるのだが、豪華な部屋のドアで、宝石で装飾されている。
もちろんカギがかかるらしい。
てっきり、部屋の中に招待してくれるのかと思ったら、
「聡ってレディの部屋を覗く気?」
と言われたので、中に入ったことはない。
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