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第7章
ぶっ飛んでるやつは思考も変
しおりを挟む「ねー唯、今日購買ついてきてよー」
「あれ、珍しいねー購買」
「母さんと喧嘩してたら弁当忘れたんだよね...ほんと最悪」
友達に誘われてお昼休み購買へと向かう。
そういえば購買って前に海藤先輩が突っ込んできたシュークリームしか食べたことないや。人気なのは知ってたけど惣菜系のパンとかも売れてるっぽい。
廊下で雑談しながら購買へと歩いていたら、窓からすごい風が吹いて悲鳴が上がった。私も窓の近くにいたので髪がえらいことになった。慌てて髪を整えているとまた悲鳴があがって、何事かと窓の方を見るとありえない人がそこにいた。
「お久しぶりです。やはり貴女はどのような状況でもお美しいのですね。」
そこにいるはずのない、こちらの世界にはいるはずがないレイチェルさんが騎士みたいなぴっしりした格好をして窓に足をかけて私に話しかけている。
周りからなにあれ!とか秋月に話しかけてね?とか聞こえてくるので私の幻でないことは確かだ。
........いや、だめでしょ。
こいつなにやってんの?異世界にこんな簡単に干渉していいの?私が言えたもんじゃないって自覚してるけどこれはだめでしょ。
だんだん腹が立ってきてこの状況の打開策は乱暴になるが決まった。
とりあえずアイアンクローで人目のつかないところへ持っていく。
「実はお願...いっ」
何かを喋ろうとしたようだがそんなもんは関係ない。私の学校に来た方が悪い。
アイアンクローで掴んだまま窓から飛び降りる。ここは幸い一階。ひたすら走って学校から出る。周りの悲鳴や秋月なにしてんのあれ、とか、とても後始末が面倒だが仕方ない。
ひたすら走って路地裏のせっまい道に入ったところで彼を見ると笑っていた。こいつ頭おかしいのかな。イケメンなのに。手を離すと彼は髪をかきあげて微笑んだ。
「驚かせて申し訳ございません。実はどうしても、貴女にお願いがあり、こうして参上した次第でございます。」
「...私こそ、驚いたとは言え命の恩人にアイアンクローをかまして申し訳ございませんでした。私で出来ることならしますが、こんな風にこられるのはとても困ります。」
正直イライラしたし許し難かったけど彼がにっこりと謝ってくると簡単に許してしまう。自分が憎い。
この人本当に悪いと思ってんのかな、ずっと笑顔なんだけど....
「貴女にしか、お願い出来ないのです。」
急に、真面目な顔をして両手を握ってくるのでドキッとした。こんな綺麗な顔した人にこんなことされたら誰でもドキドキするわ、落ち着け自分!
「私と舞踏会で踊っては頂けませんか」
「離してもらっていっすか」
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