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冒険者ギルド1
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翌朝、ユノが用意してくれた宿の一室の固いベットの上でルシアは目を覚ました。
窓から差し込んでくる朝の光が目にしみる。
「もう朝か……」
ベットの中で薄い布に包まりながらルシアは目をこすって起き上がった。
今日は冒険者ギルドに行って登録をしてそれからダンジョンに行き、資金集めをする。その計画を頭の中で立てながらルシアは思い出したように、ふと自分の手を見つめながら口を開く。
「ウォーターボム……」
つぶやいた言葉に反応して出てきた水の固まりは手でひとすくいできるほど矮小だ。
本来ならばこの魔法はこの宿屋一帯を水没させられる威力があるはずのもだったが、回復しているといってもたいしたことはできそうにない。
「だよな……」
ひとまず手の中にできた水で顔を洗って魔法を解除する。低威力過ぎて戦闘では使い物にならないだろう。
「ルシアー、ご飯に行きましょう」
考えふけっていたルシアの前にユノがノックもせずに部屋の中へと入ってきた。
すでに着替え終え、旅支度も完璧なようだ。その隣には未だ眠気眼のクレアもいる。
まだ眠たいのか、尻尾が力なく左右に揺れていた。
「人間、早く行くぞ……」
そんな様子を見て毒気を抜かれてしまい、簡単に身支度を整えてルシアも二人に合流する。
「今日の朝食は何にしましょうかね?」
クレアを間に挟んで三人で横一列になって大通りを歩く。まだ、早朝だというのに街の中はすでに賑わいだしていた。
「わらわは肉がよい……ぞ」
ふらふらとした足取りで歩くクレアは目をこすりながら、おなかが減ったのか腹をさすりながら呟いている。
「朝からお肉は重たいよクレアちゃん」
「とりあえず腹に何かは入れておきたいな」
そういいながら大通りを歩いていると昨日は出ていなかった屋台が大量に並んでいるのが見えた。
どこからともなく良いにおいが漂ってくる。
「なあユノよ。わらわはあれが食いたいぞっ!」
そういいながらクレアが指を刺したほうにはただ肉が串に刺されて焼いただけのものが打っていた。
「じゃあ、そうしようか」
「いいのか、それで……」
とことんクレアに甘いらしく、ユノはねだられたら買い与えている。やはり気がついたときには肉が売っている屋台の前で店の店主に注文を言い渡している後だった。
「お主、ユノのような人間もいるのだな」
注文した商品を待っているユノを見ながら、隣のクレアがぼそりと呟く。
普通の人間と明らかに違う対応をするユノを見て、何か思うところがあるのだろう。
「人間というのはもっと狡猾で、自分の種族同士でも争いをすると聞いていた。ならなおの事他種族とは相容れぬ存在だと思うていたがユノは特別らしい」
自分と違い完全に獣人のクレアは昨日この街に入ったときから、奇異の目で見られて避けられていた。そう思うのも当然のことだろうとふとルシアは思う。
「お待たせしました二人とも」
そういって戻ってきたユノの腕には大量に注文したであろう肉の串焼きが袋の中でひしめき合っていた。
「よくやったぞユノ」
嬉しそうにユノから差し出された串焼きを受け取るクレアを見ながら、もしかしたら人間とも共存可能ではないのかとルシアは思う。
机上の空論もいいところだが、ユノなら可能にして見せるのではないかというそういった期待感があった。
「はい、ルシア」
「いただくよ」
ユノに差し出された串焼きをルシアも受け取って頬張る。獣の肉という以外はわからないが、絶妙な火加減で焼かれているそれはかなり美味だった。
そのまま歩きながら三人で串焼きを完食したころには目的の建物にたどり着いていた。
「ここですよ、冒険者ギルド」
「ここが?」
見上げるとそこまで大きいものではないが、石造りでできた二階建ての建物だった。
壁にかけられた看板に『来たれ新たな冒険者よ』と書かれている。どうやら本当にここが冒険者ギルドのようだ。
「ええ、この街の支部はそこまで大きくないので」
良いながらユノは扉を開こうとした手を止める。
「どうした?」
「いえ、そういえば忘れていたんですがクレアさんの耳と尻尾を隠さないと登録できないかもしれません」
「なぜじゃ! この耳と尻尾はわらわの誇りであるぞ」
「魔族は登録できない決まりなんですよ」
その言葉を聴いてルシアはなるほどと思う。そもそも、魔族が人間界にいることもそうだが、魔物を倒す冒険者になることはできないではずだ。
「そりゃ、そうだよな」
「ふむ、隠せれば良いのだな」
「ええ、それで何とか乗り切りましょう」
「わかった、少し待っておれ」
ユノの言葉に納得したのか、こそこそと近くの細い路地にクレアが入っていったと思ったらすぐに出てきた。
再度でてきたクレアには獣の耳や尻尾がなくなり、変わりに人間と同じような耳が生えている。
「どうしたのクレアちゃん!」
もはやどこからどう見ても人間にしか見えないクレアを見て驚いたようにユノが声を上げた。
「ふっ、わらわにかかればこの程度造作もない」
「フォックステールが使えるフールコンディションか」
「詳しいな、人間」
「五月蝿いぞ子狐」
「何だとっ! 魔王様と同じ名前を持つから許していたがもう勘弁ならん!」
小さい体でぴょんぴょんと飛び跳ねながらこちらに対して攻撃してくるクレアの攻撃を受け止める。身体能力も変化した体に依存するので、今のクレアは人間の幼女ほどの力しかない。
「痛くもかゆくもないわ小娘!」
「はいはい、そんなことしていないで入りますよー」
ひとまず問題も片付いたことで、喧嘩を始めた二人をよそにユノは中へ入っていった。
それを見てクレアとルシアも喧嘩をやめてユノの後を追うべく冒険者ギルドへと入っていく。
「なんというか……」
「普通じゃな」
入って見えた光景にクレアとルシアは呟く。もっと、冒険者がたくさんいるものだと思っていたが、実際に中に入ってみると閑散としておりどちらかというと宿屋の受付というほうが正しそうだ。
「はーい、二人ともこっちですよ」
すでに中に入って受付の準備をしているユノに声をかけられたので、そちらのほうへと歩いていく。
「すみません、ベルディアさん。朝早い時間に」
ユノにベルディアと呼ばれた女性は気にすんなよといいながらユノの白い髪を撫でていた。どうやら知り合いのようだ。
「そっちの二人がお前さんの新しいお仲間かい?」
「そうですよ」
「なかなかいい男とかわいいお嬢ちゃんじゃないか」
こちらを見てからかっかっかと笑うベルディアを見てクレアとルシアは顔を見合わせる。どこからどう見ても若そうだが、どこか貫禄を感じさせる女性だ。
なんともちぐはぐなのだろうか。
「二人の名前は聞いたからね。これからよろしく頼むよ、新米冒険者」
そう言ってベルディアは手を差し伸べてきた。どうやら、人間界では手を取り合って挨拶をするようだと感心してルシアもベルディアの手をとって握手に応じる。
クレアは差し出された手を見て首を傾げて、ベルディアと手を交互に見つめていた。
「クレアちゃん、手を握り返して」
こっそりと近づいて、ユノがクレアに耳打ちをすると、意図を読み取ったのかクレアもベルディアの手を握り貸した。
「よし、いい子だな。じゃあ、登録に移ろうか」
にやりとした表情を浮かべるベルディアを見ながらここに来た目的を思い出す。
「そういえば、冒険者について何も知らないんだったな。そのこともちゃんと説明してやるよ。ついてきな」
踵を返して奥の部屋へと向かうベルディアに三人で続いて入っていく。
窓から差し込んでくる朝の光が目にしみる。
「もう朝か……」
ベットの中で薄い布に包まりながらルシアは目をこすって起き上がった。
今日は冒険者ギルドに行って登録をしてそれからダンジョンに行き、資金集めをする。その計画を頭の中で立てながらルシアは思い出したように、ふと自分の手を見つめながら口を開く。
「ウォーターボム……」
つぶやいた言葉に反応して出てきた水の固まりは手でひとすくいできるほど矮小だ。
本来ならばこの魔法はこの宿屋一帯を水没させられる威力があるはずのもだったが、回復しているといってもたいしたことはできそうにない。
「だよな……」
ひとまず手の中にできた水で顔を洗って魔法を解除する。低威力過ぎて戦闘では使い物にならないだろう。
「ルシアー、ご飯に行きましょう」
考えふけっていたルシアの前にユノがノックもせずに部屋の中へと入ってきた。
すでに着替え終え、旅支度も完璧なようだ。その隣には未だ眠気眼のクレアもいる。
まだ眠たいのか、尻尾が力なく左右に揺れていた。
「人間、早く行くぞ……」
そんな様子を見て毒気を抜かれてしまい、簡単に身支度を整えてルシアも二人に合流する。
「今日の朝食は何にしましょうかね?」
クレアを間に挟んで三人で横一列になって大通りを歩く。まだ、早朝だというのに街の中はすでに賑わいだしていた。
「わらわは肉がよい……ぞ」
ふらふらとした足取りで歩くクレアは目をこすりながら、おなかが減ったのか腹をさすりながら呟いている。
「朝からお肉は重たいよクレアちゃん」
「とりあえず腹に何かは入れておきたいな」
そういいながら大通りを歩いていると昨日は出ていなかった屋台が大量に並んでいるのが見えた。
どこからともなく良いにおいが漂ってくる。
「なあユノよ。わらわはあれが食いたいぞっ!」
そういいながらクレアが指を刺したほうにはただ肉が串に刺されて焼いただけのものが打っていた。
「じゃあ、そうしようか」
「いいのか、それで……」
とことんクレアに甘いらしく、ユノはねだられたら買い与えている。やはり気がついたときには肉が売っている屋台の前で店の店主に注文を言い渡している後だった。
「お主、ユノのような人間もいるのだな」
注文した商品を待っているユノを見ながら、隣のクレアがぼそりと呟く。
普通の人間と明らかに違う対応をするユノを見て、何か思うところがあるのだろう。
「人間というのはもっと狡猾で、自分の種族同士でも争いをすると聞いていた。ならなおの事他種族とは相容れぬ存在だと思うていたがユノは特別らしい」
自分と違い完全に獣人のクレアは昨日この街に入ったときから、奇異の目で見られて避けられていた。そう思うのも当然のことだろうとふとルシアは思う。
「お待たせしました二人とも」
そういって戻ってきたユノの腕には大量に注文したであろう肉の串焼きが袋の中でひしめき合っていた。
「よくやったぞユノ」
嬉しそうにユノから差し出された串焼きを受け取るクレアを見ながら、もしかしたら人間とも共存可能ではないのかとルシアは思う。
机上の空論もいいところだが、ユノなら可能にして見せるのではないかというそういった期待感があった。
「はい、ルシア」
「いただくよ」
ユノに差し出された串焼きをルシアも受け取って頬張る。獣の肉という以外はわからないが、絶妙な火加減で焼かれているそれはかなり美味だった。
そのまま歩きながら三人で串焼きを完食したころには目的の建物にたどり着いていた。
「ここですよ、冒険者ギルド」
「ここが?」
見上げるとそこまで大きいものではないが、石造りでできた二階建ての建物だった。
壁にかけられた看板に『来たれ新たな冒険者よ』と書かれている。どうやら本当にここが冒険者ギルドのようだ。
「ええ、この街の支部はそこまで大きくないので」
良いながらユノは扉を開こうとした手を止める。
「どうした?」
「いえ、そういえば忘れていたんですがクレアさんの耳と尻尾を隠さないと登録できないかもしれません」
「なぜじゃ! この耳と尻尾はわらわの誇りであるぞ」
「魔族は登録できない決まりなんですよ」
その言葉を聴いてルシアはなるほどと思う。そもそも、魔族が人間界にいることもそうだが、魔物を倒す冒険者になることはできないではずだ。
「そりゃ、そうだよな」
「ふむ、隠せれば良いのだな」
「ええ、それで何とか乗り切りましょう」
「わかった、少し待っておれ」
ユノの言葉に納得したのか、こそこそと近くの細い路地にクレアが入っていったと思ったらすぐに出てきた。
再度でてきたクレアには獣の耳や尻尾がなくなり、変わりに人間と同じような耳が生えている。
「どうしたのクレアちゃん!」
もはやどこからどう見ても人間にしか見えないクレアを見て驚いたようにユノが声を上げた。
「ふっ、わらわにかかればこの程度造作もない」
「フォックステールが使えるフールコンディションか」
「詳しいな、人間」
「五月蝿いぞ子狐」
「何だとっ! 魔王様と同じ名前を持つから許していたがもう勘弁ならん!」
小さい体でぴょんぴょんと飛び跳ねながらこちらに対して攻撃してくるクレアの攻撃を受け止める。身体能力も変化した体に依存するので、今のクレアは人間の幼女ほどの力しかない。
「痛くもかゆくもないわ小娘!」
「はいはい、そんなことしていないで入りますよー」
ひとまず問題も片付いたことで、喧嘩を始めた二人をよそにユノは中へ入っていった。
それを見てクレアとルシアも喧嘩をやめてユノの後を追うべく冒険者ギルドへと入っていく。
「なんというか……」
「普通じゃな」
入って見えた光景にクレアとルシアは呟く。もっと、冒険者がたくさんいるものだと思っていたが、実際に中に入ってみると閑散としておりどちらかというと宿屋の受付というほうが正しそうだ。
「はーい、二人ともこっちですよ」
すでに中に入って受付の準備をしているユノに声をかけられたので、そちらのほうへと歩いていく。
「すみません、ベルディアさん。朝早い時間に」
ユノにベルディアと呼ばれた女性は気にすんなよといいながらユノの白い髪を撫でていた。どうやら知り合いのようだ。
「そっちの二人がお前さんの新しいお仲間かい?」
「そうですよ」
「なかなかいい男とかわいいお嬢ちゃんじゃないか」
こちらを見てからかっかっかと笑うベルディアを見てクレアとルシアは顔を見合わせる。どこからどう見ても若そうだが、どこか貫禄を感じさせる女性だ。
なんともちぐはぐなのだろうか。
「二人の名前は聞いたからね。これからよろしく頼むよ、新米冒険者」
そう言ってベルディアは手を差し伸べてきた。どうやら、人間界では手を取り合って挨拶をするようだと感心してルシアもベルディアの手をとって握手に応じる。
クレアは差し出された手を見て首を傾げて、ベルディアと手を交互に見つめていた。
「クレアちゃん、手を握り返して」
こっそりと近づいて、ユノがクレアに耳打ちをすると、意図を読み取ったのかクレアもベルディアの手を握り貸した。
「よし、いい子だな。じゃあ、登録に移ろうか」
にやりとした表情を浮かべるベルディアを見ながらここに来た目的を思い出す。
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踵を返して奥の部屋へと向かうベルディアに三人で続いて入っていく。
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