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勇者と魔王のダンジョン攻略3
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手の中の小瓶を転がしながら、ルシアは目の前の狐耳を見つめる。
――まさか、魔王だと言うことがばれたか……。
「なあ主よ。どう思う?」
「何がだ?」
自分よりもだいぶ先にいるクレアに声をかけられ、後ろから歩いてきたルシアは疑問を口にする。
どうやら、何かを見つけたようだ。
「これじゃ」
そういいながら、クレアが指を指した方向に同じように目を向ける。
「人間の死体……?」
そこには人間の男性と思われる死体が転がっていた。ただ、その腕や足はあらぬ方向にまがり口からとめどなく出血した形跡がわかる。明らかに異常な死に方だ。
「お主は驚かんのじゃな」
「死体なら見慣れているからな」
人間も魔族もと続く言葉だけは何とか飲み込む。死体に違和感を感じる。どうやったらこんな死に方をするのか、これは自分よりも圧倒的に力が強い相手に殺された死に方だ。たとえば、カマキリがアリを殺すような、子供がいたずらで羽虫の手足をもぎ取るようなそんな死に方。
「そうか。だが、心しておけ。もしかしたら、とんでもないものが出てくるかもしれぬぞ」
静かに死体に歩み寄って、そっとクレアは手を合わせ目を閉じる。おそらく、クレアなりの弔い方なのだろうか。
「失礼するぞ」
閉じていた瞳を開けて、クレアは死体の懐を弄る。死体の損壊がそこまで進んでいないため、まだ死んでからそこまで立っていないだろう。ルシア自身も一瞥して、死体の損傷を再び確認する。
「おそらく死後二日くらいか、顔は……爺さんの孫じゃねえな」
「この死体、おそらく打撃で殺されておるな。相手はそこまで巨大じゃないの人型系の魔族……それも、ここまでのパワーを誇るとなると……」
「ウォーウルフかボーパルバニーだな……この身長なら、ミノタウルスの可能性は低いだろう。おそらくドラゴニュートでもないな」
クレアの推測の中から自分の知識で当てはまりそうなものをルシアはあげていく。推測の範疇を出ないが、それでもいくらかましだろう。
「やはりお主は魔族にも詳しいようだ」
「まあな……」
――しまった……もっと慎重にいくべきだったか……。
若干冷や汗が出てくるのと同時に、後ろへじりじりと下がる。この状態で魔族ということが本格的にばれたかもしれない。
「先ほども言うたが、案ずるな。主の正体なぞ毛ほども興味はない。わらわの目的は魔王様だけだからな」
こちらの内心を見透かすようにクレアがため息をつきながら言う。おそらくそれは本当のことなのだろう。
だが、その言葉の裏には魔王だということがばれれば本格的に追求されるという意味が隠されていることをルシアはわかっていた。
「この場にとどまっていても仕方ない。行くとするかの」
そして再び歩き出すクレアの後を追ってルシアも同じように歩みを進める。この先に何が待っているのか、わからないままで。
「だが、主はどうして魔族にそんなに詳しいんじゃ」
しばらく歩いた後、沈黙に耐えかねたのかクレアが口を開く。
「さっき詮索しないって言ったじゃないか」
「別に言いたくなければ言わなくてもいいがの。わらわは暇なのじゃ、暇つぶしくらい付き合っても罰はあたらんじゃろ?」
可愛らしく耳をぴくぴくと動かしながら首を傾けて、ルシアの目の前に躍り出てくるクレアは自分の魅力を十分によくわかっているようだ。
「わかったよ」
どうせ逃げたところで追求してくると感じたルシアは、適当に頭を捻って最良だと思える言葉を口からつむぐ。
「学者の家計だったんだ」
「ほうこれは、学者とな」
こちらの言葉にクレアの耳がピクリと反応する。興味を持ったようだ。
「魔族を倒すために、魔族の研究をする。そして見放された」
「それで、フォックステールの一族を知っておったということか。なるほど、合点がいった」
信じてくれたことにほっと胸をなでおろす。
「じゃが、人間にそこまで研究されていたとは思わなんだ。人間というのは意外と博識なのだな」
そういいながら、お腹がすいたのかポケットからクランボーサの実を取り出して一房口の中に放り込んだ。
「して主よ、そなたの目から見てフォックステールとはどう見える?」
「博識な学者の一族だな」
「間違ってはおらんな。ただ、それは物の表面に過ぎん。博識なそなたのためにもうひとつフォックステールの強みを教えておこう」
「フォックステールの強み?」
クレアの言葉を聴いてルシアは頭の中を整理する。長いこと魔王をやっていたが、フォックステールは学問以外でとりわけ何か功を残したという話など聴いたことがない。
「一族でも知っている人間は少ないがの。フォックステールは元来は戦闘民族なんじゃ、今では知恵を優先しておるが、本能のままに戦ったらすごいことになるんじゃぞ?」
そういってクレアは笑った。自慢げに、誇らしく。
――聞いたことないな……。
隠されていたのかとも思ったが、現在では使われていないので報告しなかったのだろうとルシアは気にしないことにした。
「主……気をつけろ」
そんな談笑を突如として打ち破ったのは、他ならぬクレアだった、何かに警戒して、戦闘体制をとる。
「どうした?」
そっと街中で拾ってきたものを後ろ手に展開する。
真っ黒で、引き込まれてしまいそうな弓。矢はなく、弦もない。
「現れるぞ……」
「ボーパルバニー……」
置くから現れたのは血だらけの手足、長く伸びた耳と、両手から伸びる爪を持って全身をよろいで身に纏った女のボーパルバニーだった。
ゆっくりとルシアが目を細める。
「主よ……これは、まずいかも知れぬ」
ボーパルバニーに気おされて、クレアが後ろに後ずさる。無理もない、本来の戦闘種族としてのボーパルバニーの戦闘力は魔界でも10の指に入るほど戦闘に特化している。
フォックステールのそれも子供のクレアでは相手にならないだろう。
「だろうな……正気の目じゃないしな、あれ」
狂気に駆られたという表現がぴったりと言わんばかりに目は焦点を定めていない。だが、どこか猛獣ににらまれたように、動けないでいるクレアに声をかける。
「クレア、お前は逃げろ……」
咄嗟に口走った一言にルシアは眩暈を覚える。
――情が移ったか……。いや、いないほうが気が楽なだけだ。
自分の中の考えを振り払って、目の前のボーパルバニーに集中する。
「じゃが、それでは主が死ぬではないか」
「死なない……いいから逃げろって」
弓を構えて、手をかける。距離もそう対してあるわけじゃない。ボーパルバニーの足ならば、ひとっ飛びだろう。
「そんな矢もない弓で……おい、主それはっ!」
クレアの瞳が見開かれる。
「いいから、黙って下がれっ!」
手をかけた瞬間に、弓に弦が現れて銀色の矢が姿を現す。ボーパルバニーは、こちらの様子を見ているだけでまだ仕掛けてこない。
「……その魔弓、なぜおぬしが持っている? そしてなぜそれを使えるっ!」
ようやく後ずさり、後ろにきたクレアが絶叫に似た声を上げた瞬間、一瞬で距離を詰めるようにボーパルバニーが駆け寄ってくる。
――まずいっ……。
標的が定まっていない、弓で獲物を捕らえることはできず、紙一重で矢はボーパルバニーの右頬を掠める。
突き出された拳の軌道を反射的に弓で逸らすことに成功した。だが、軌道を逸らした弓を持っていた左手は痺れ動かすことが難しそうだ。
「主っ!」
悲痛の声が聞こえる。
「いいから行け」
「嫌じゃっ! わらわはもう二度と知り合いを失いとうないっ!」
この状況に置いて、わがままをこねるクレアに呆れる。
「……わかった」
――このままじゃ危ないしな……。
そう思い、ルシアは黒い球体を口の中に放り込んで噛み砕いた。
――まさか、魔王だと言うことがばれたか……。
「なあ主よ。どう思う?」
「何がだ?」
自分よりもだいぶ先にいるクレアに声をかけられ、後ろから歩いてきたルシアは疑問を口にする。
どうやら、何かを見つけたようだ。
「これじゃ」
そういいながら、クレアが指を指した方向に同じように目を向ける。
「人間の死体……?」
そこには人間の男性と思われる死体が転がっていた。ただ、その腕や足はあらぬ方向にまがり口からとめどなく出血した形跡がわかる。明らかに異常な死に方だ。
「お主は驚かんのじゃな」
「死体なら見慣れているからな」
人間も魔族もと続く言葉だけは何とか飲み込む。死体に違和感を感じる。どうやったらこんな死に方をするのか、これは自分よりも圧倒的に力が強い相手に殺された死に方だ。たとえば、カマキリがアリを殺すような、子供がいたずらで羽虫の手足をもぎ取るようなそんな死に方。
「そうか。だが、心しておけ。もしかしたら、とんでもないものが出てくるかもしれぬぞ」
静かに死体に歩み寄って、そっとクレアは手を合わせ目を閉じる。おそらく、クレアなりの弔い方なのだろうか。
「失礼するぞ」
閉じていた瞳を開けて、クレアは死体の懐を弄る。死体の損壊がそこまで進んでいないため、まだ死んでからそこまで立っていないだろう。ルシア自身も一瞥して、死体の損傷を再び確認する。
「おそらく死後二日くらいか、顔は……爺さんの孫じゃねえな」
「この死体、おそらく打撃で殺されておるな。相手はそこまで巨大じゃないの人型系の魔族……それも、ここまでのパワーを誇るとなると……」
「ウォーウルフかボーパルバニーだな……この身長なら、ミノタウルスの可能性は低いだろう。おそらくドラゴニュートでもないな」
クレアの推測の中から自分の知識で当てはまりそうなものをルシアはあげていく。推測の範疇を出ないが、それでもいくらかましだろう。
「やはりお主は魔族にも詳しいようだ」
「まあな……」
――しまった……もっと慎重にいくべきだったか……。
若干冷や汗が出てくるのと同時に、後ろへじりじりと下がる。この状態で魔族ということが本格的にばれたかもしれない。
「先ほども言うたが、案ずるな。主の正体なぞ毛ほども興味はない。わらわの目的は魔王様だけだからな」
こちらの内心を見透かすようにクレアがため息をつきながら言う。おそらくそれは本当のことなのだろう。
だが、その言葉の裏には魔王だということがばれれば本格的に追求されるという意味が隠されていることをルシアはわかっていた。
「この場にとどまっていても仕方ない。行くとするかの」
そして再び歩き出すクレアの後を追ってルシアも同じように歩みを進める。この先に何が待っているのか、わからないままで。
「だが、主はどうして魔族にそんなに詳しいんじゃ」
しばらく歩いた後、沈黙に耐えかねたのかクレアが口を開く。
「さっき詮索しないって言ったじゃないか」
「別に言いたくなければ言わなくてもいいがの。わらわは暇なのじゃ、暇つぶしくらい付き合っても罰はあたらんじゃろ?」
可愛らしく耳をぴくぴくと動かしながら首を傾けて、ルシアの目の前に躍り出てくるクレアは自分の魅力を十分によくわかっているようだ。
「わかったよ」
どうせ逃げたところで追求してくると感じたルシアは、適当に頭を捻って最良だと思える言葉を口からつむぐ。
「学者の家計だったんだ」
「ほうこれは、学者とな」
こちらの言葉にクレアの耳がピクリと反応する。興味を持ったようだ。
「魔族を倒すために、魔族の研究をする。そして見放された」
「それで、フォックステールの一族を知っておったということか。なるほど、合点がいった」
信じてくれたことにほっと胸をなでおろす。
「じゃが、人間にそこまで研究されていたとは思わなんだ。人間というのは意外と博識なのだな」
そういいながら、お腹がすいたのかポケットからクランボーサの実を取り出して一房口の中に放り込んだ。
「して主よ、そなたの目から見てフォックステールとはどう見える?」
「博識な学者の一族だな」
「間違ってはおらんな。ただ、それは物の表面に過ぎん。博識なそなたのためにもうひとつフォックステールの強みを教えておこう」
「フォックステールの強み?」
クレアの言葉を聴いてルシアは頭の中を整理する。長いこと魔王をやっていたが、フォックステールは学問以外でとりわけ何か功を残したという話など聴いたことがない。
「一族でも知っている人間は少ないがの。フォックステールは元来は戦闘民族なんじゃ、今では知恵を優先しておるが、本能のままに戦ったらすごいことになるんじゃぞ?」
そういってクレアは笑った。自慢げに、誇らしく。
――聞いたことないな……。
隠されていたのかとも思ったが、現在では使われていないので報告しなかったのだろうとルシアは気にしないことにした。
「主……気をつけろ」
そんな談笑を突如として打ち破ったのは、他ならぬクレアだった、何かに警戒して、戦闘体制をとる。
「どうした?」
そっと街中で拾ってきたものを後ろ手に展開する。
真っ黒で、引き込まれてしまいそうな弓。矢はなく、弦もない。
「現れるぞ……」
「ボーパルバニー……」
置くから現れたのは血だらけの手足、長く伸びた耳と、両手から伸びる爪を持って全身をよろいで身に纏った女のボーパルバニーだった。
ゆっくりとルシアが目を細める。
「主よ……これは、まずいかも知れぬ」
ボーパルバニーに気おされて、クレアが後ろに後ずさる。無理もない、本来の戦闘種族としてのボーパルバニーの戦闘力は魔界でも10の指に入るほど戦闘に特化している。
フォックステールのそれも子供のクレアでは相手にならないだろう。
「だろうな……正気の目じゃないしな、あれ」
狂気に駆られたという表現がぴったりと言わんばかりに目は焦点を定めていない。だが、どこか猛獣ににらまれたように、動けないでいるクレアに声をかける。
「クレア、お前は逃げろ……」
咄嗟に口走った一言にルシアは眩暈を覚える。
――情が移ったか……。いや、いないほうが気が楽なだけだ。
自分の中の考えを振り払って、目の前のボーパルバニーに集中する。
「じゃが、それでは主が死ぬではないか」
「死なない……いいから逃げろって」
弓を構えて、手をかける。距離もそう対してあるわけじゃない。ボーパルバニーの足ならば、ひとっ飛びだろう。
「そんな矢もない弓で……おい、主それはっ!」
クレアの瞳が見開かれる。
「いいから、黙って下がれっ!」
手をかけた瞬間に、弓に弦が現れて銀色の矢が姿を現す。ボーパルバニーは、こちらの様子を見ているだけでまだ仕掛けてこない。
「……その魔弓、なぜおぬしが持っている? そしてなぜそれを使えるっ!」
ようやく後ずさり、後ろにきたクレアが絶叫に似た声を上げた瞬間、一瞬で距離を詰めるようにボーパルバニーが駆け寄ってくる。
――まずいっ……。
標的が定まっていない、弓で獲物を捕らえることはできず、紙一重で矢はボーパルバニーの右頬を掠める。
突き出された拳の軌道を反射的に弓で逸らすことに成功した。だが、軌道を逸らした弓を持っていた左手は痺れ動かすことが難しそうだ。
「主っ!」
悲痛の声が聞こえる。
「いいから行け」
「嫌じゃっ! わらわはもう二度と知り合いを失いとうないっ!」
この状況に置いて、わがままをこねるクレアに呆れる。
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