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しおりを挟む次の日、私は剣を持ちお母様と共にギルドへ向かった。
久しぶりとは言われるものの私にとっては2日前に行ったばかりなのだ。
「こんにちは…」
「白銀……?」「白銀騎士!?」
「お嬢!」「戦火の騎士か!」
「鮮血の死神!」「大丈夫なのか!?」
ギルドにいた知り合いの冒険者から心配の言葉が投げかけられる。
ただ、『戦火の騎士』と『鮮血の死神』っていうのがよく分からなかった。
「おいテメェ!
うるせぇ静かにし……ろ……?」
「マスター、申し訳ありません。
私のせいで……。
えっと……」
マスターが奥から出てきたかと思えば私を見て固まった。
取り敢えず謝罪をするがマスターは依然として固まったままだ。
「アメリア、なのか?」
「そうですが……」
「……そう、か…。
ようやく、ようやく戻って来たんだな!!
よし、ギルドカードを出せ!!」
「は、はい!」
私は素早くギルドカードを出すとマスターはそのカードを受付に持って行った。
「カルファ、ランクを…」
「降格ですか?」
そう言えば1年間依頼をこなしていなかったのだ。
降格は当たり前だろう。
となると、BかCか……どこまで下がるのだろうか?
「んなわけあるか!
昇格に決まってんだろうが!!」
「え……ですが昇格となると…Sランクですよ?」
「アメリアはこの街を救った英雄だぞ!!
魔物大混乱をスカーレットと共に2人で制圧したんだからな!?」
「で、ですがそれは1年前では……?
何故それを今更……」
そのギルド員は新しく入った人のようで結構戸惑っていた。
……正直、私も戸惑っていた。
降格かと思いきやまさかの昇格だったのだから。
「アメリアはこの1年、意識がねぇ状態だったからな」
「俺らがスカーレットと入れ替わりで門に行った時にはもう殆ど倒されたあとだったしな」
「それに…街に結界を貼ったのも白銀騎士だしな」
「おう。
俺も門に行ったけどその時、戦いに参加してなかったしな」
「アメリアが結局倒しちまったし……」
と、多くの冒険者からあの時の事について語られる。
それに折れたのかギルド員は渋々ながらもランクを昇格させた。
「Sランク昇格、完了しました」
「ほらよ、アメリア」
「ありがとうございます……。
で、ですがあの戦いは殆どお母様が……」
あれは殆どお母様が倒したのだ。
私が何か貰うのはおかしいだろう。
「アメリアはそれに相応しい働きをしたのだ。
貰っておけ」
お母様にそう言われたため私は静かに頷いた。
「マスター、赤の依頼はあるか?」
赤の依頼……。
それは普通の依頼よりも難しく、早急にやらなければいけない依頼だ。
「あぁ、あるぜ。
2体のドラゴン退治ってのがな」
「2体……か。
ふむ、丁度いい。
私とアメリアで行こう」
あっさりと決めたお母様に対して周りの人達は「何が丁度いいんだよ……」などとぼやいているが私は乗り気だった。
ドラゴンというのならばそれなりの力があるはずだ。
ならばきっと肩慣らし程度には丁度いいだろう。
そう判断しての事だ。
「おう……って…いいのかよ!?
アメリアは……」
「問題ない。
私の娘だぞ?
それにSランクになったのだ。
これくらいの依頼ならば簡単にこなせるようになってもらわねばならないからな」
と、無理矢理決めると依頼を受けギルドを後にしたのだった。
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