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しおりを挟む結局、私は依頼を受けるのを遅らせる代わりに2つの赤い依頼を受けることになった。
そして、グループで受ける依頼は適当にマスターが凱旋してくれた。
内容は…ワームの群れの討伐だ。
数は20程度らしい。
だが、これはAランク以上推奨と書かれている。
思わずマスターを見ると
『これくらいは出来るよね?
というか、やってくれるよね?』
と言った目で見られた。
「…Aランク依頼……」
「大丈夫。
戦闘科の生徒ならそれくらい出来るようにならないとだしね。
それに、Sランクが1人いるんだから問題ないはずだよ」
「いえ、マスター。
私、ワームの討伐は1度もしたことがないのですが?」
「大丈夫、スカーレットからもアメリアには経験を積ませろと言われているからね」
そう言われれば何も言うことはできなくなってしまう。
マスターにはもう何を言っても無駄だろうと溜息をつき、先輩に判断を委ねる事にした。
「…トール、どうだ?
いけると思うか?」
「問題ないでしょう。
アメリアさんはSランクと言うことですし…先輩も大会では毎回上位入賞をしているので力は足りるはずです。
……仮にも黒のバッチをもらっていますから。
問題があるとすれば連携ですが……」
トール先輩はそう言って私とレオニード様をチラリと見た。
ラン先輩はそんなトール先輩に頷くと私達に問いかけた。
「…アメリア、レオニード、お前等パーティーを組んだ事は?」
「一応…スカーレット様とアメリアでは1度……」
「……あれがパーティーと言えるものでしたら、ですが……」
私とレオニード様はリアンと出会った依頼の事を思い出す。
あれは、まぁ、パーティーと言えなくもないだろう。
お母様が前衛であり、私とレオニード様はひたすら援護するというものではあったが……。
「……前衛をやるのは初めてですが……」
「……パーティーと言っても臨時でしたが…」
「……まぁ、いいだろう。
その依頼、受けるぜ」
「なら良かった。
もう受注してしまったからね」
マスターの言葉に私達は揃って無言になった。
……マスターのした事は規定違反ではないのか、とも思ったが別に強制していたわけではないのでいいのだろう。
どこか不満を持ちながらも私達グループは出発した。
「移動手段はどうします?」
「馬車……って訳にも行かねぇし、歩くか?」
トール先輩とラン先輩が移動手段について会話を進める中、私は疑問を持った。
「リアンとエデンに乗って行くのではないんですか?」
と。
すると、レオニード様と私以外が立ち止まった。
「いや、駄目だろ?」
「乗せてくれないと思いますが……」
「…………無理」
「駄目じゃねぇか?」
一瞬、期待のこもった視線で見られたがすぐに視線を戻し先輩達は歩き出す。
だが、私は再び疑問を持つ。
「何故でしょうか?
……もしかして、ですが…空は苦手ですか?」
「いや、竜種は主以外背に乗せないからな」
「ですが、前回リアンは乗せてくれましたよ?」
私が事実を口にすると再び先輩達は足を止めた。
「え?」
「は?」
「いや、おかしいだろ……」
「………何故……」
そんなに珍しいのだろうかと頭に乗ったリアンを見てみるがコテンと首を傾げただけだった。
「リアン、エデン、お願いしてもいいですか?」
『グルァ!』
リアンは勿論というように鳴いた。
そして、エデンは少し考えた後、了承した。
……条件はあるが。
「……主が望むのであればいいだろう。
だが、我が乗せるのは主とその2人の人の子のみだ」
そうして指したのはレオニード様とラン先輩だった。
…何故この2人なのかと疑問を持つがそれにエデンは答えてくれた。
「……その人の子は主の匂いがしたからな。
まだ、許容範囲だというだけだ。
他の人の子はその銀竜に乗せてもらえ」
「ありがとうございます、エデン、リアン」
「……主の望みだからな」
『グルァ』
エデンはどこか照れくさそうに、リアンは嬉しそうに返事をした。
「先輩、大丈夫そうですわ。
私とレオニード様とラン先輩はエデンに、トール先輩とロイド先輩、ラナス先輩はリアンに乗っていただく事になるのですが…… 」
「私はそれでいい」
「……マジか」
「……本当に?」
「嘘だろ……」
「……………変」
レオニード様は至って普通の返答であったが、先輩達は違った。
特にラナス先輩は酷くないだろうか?
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