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しおりを挟むプロローグ
私、エレノーア・エルスメアは牢の中でただただ悔いていた。
私があの方の婚約者でいられるはずがなかったのに。レオン・ブルーシュ様はこの国の王太子、国王となるお方。そんな方の隣にいたいだなんて、悪評しかない私が望むべくもなかったのだ。
それを理解せず、私は罪を犯し牢の中にいる。
「なぜ、私はあのようなことを」
最初の頃は、冤罪だった。身に覚えのないことで糾弾された。
何もしていない、冤罪だと訴えても誰からも信じられず私は孤立していった。
私が人々のために行動すると、それはいつの間にか私ではなく、彼女の功績として扱われた。きっとそれも原因の一つだったのかもしれない。
それでもレオン様を支えるために、あの方の隣に立つためだけに誰よりも努力をしてきた。
だが、レオン様は一方的に私を悪とし、私から距離を置くようになっていった。私の言葉は誰にも届かず、誰よりも信じてほしいと願っていたレオン様にさえも信じられることはなかった。それが、私に罪を犯させた理由だった。
「間違っていることくらい、わかっていたもの」
それでも、私は自分を止めることができなかった。自分の居場所が彼女に奪われていく焦りと恐怖に、私は勝てなかった。
そして私は罪を犯した。もしかしたら、誰かが気付いてくれるかもしれないと。この罪が明かされるのならばその時は、きっと私にかけられたそれまでの無実の罪は消えるだろうと。
もし明かされなかったとしても、このままではきっと私は冤罪をかけられたまま婚約を破棄されるだろう。そうなれば、いつか真実が明かされた時にレオン様は心を痛めることになる。あの方はそういう人だから。それならば、私はあの方のために嘘を真実へと変えよう。
「レオン様の幸せに繋がるのならそれでいいと、決めたことだもの」
そう思い、私は彼女に冤罪をかけた。婚約が決まったばかりの頃に、レオン様から贈られた髪飾り。それを彼女が盗んだのだと。
それが私の一つ目の罪。あの方の隣に立つのならば、決して犯してはいけなかった重い罪。
『レオン様の幸せ』、そのためだけに犯した私の罪。
「なぜ、ですか。なぜ、なぜ! 私のことは信じてくださらなかったのに、彼女のことは信じたのですか! あなたが私を信じてくれたのなら、私は、私は……!」
罪を犯した私の心は、余計辛くなっただけだった。心の底では、レオン様ならばきっと気付いてくれると、少しは期待していたのだろう。
だが、レオン様は私を信じることはなかった。それどころか私が彼女に冤罪をかけるごとに、レオン様は彼女と共にいるようになった。彼女を信じるようになった。
それを見ているだけで苦しかった。辛かった。私は信じてもらえなかったのになぜ、と。
「これが、私の望んだ結果だもの」
もうこれ以上、寄り添う二人を見ていたくなかった。
誰からも信じられないことが、苦しかった。
だから、私は計画を立てた。彼女を殺す、その計画を。それが私の二つ目の罪。その計画さえ見つかれば、全て終わりにできる。そう思ったから。実行することは決してない、計画だけのもの。
誰も巻き込まないように、毒を利用することにした。そのために薬学を学んだ。
人目につくように学園の先生方を訪ね、図書館で毒草に関する本を借り、あえて人目につく行動を取った。調べればすぐにわかるように、調合用の道具も自ら店に行き購入し、実際に毒を調合した。
そして私の思惑通り、レオン様はそれを暴き、私を捕らえた。
「許されるのなら、最後にご挨拶くらい言いたかったわ」
この後、私は取調官の聴取を受ける。だが、それを受け入れるわけにはいかなかった。
もし、その聴取で私がミスを犯して、全てがレオン様に知られてしまったら? これまでの行動は意味のないものになってしまう。
これが多くの者の前で捕らえられたのであれば違っただろう。だがレオン様はそうはしなかった。非公式に公爵家を訪れ、ほかの貴族に知らせず私を捕らえた。
「意外とバレないものね」
私は密かに隠し持っていた毒を取り出す。
私の計画を知る者はいない。気付くとしても一人だけだろうが、彼は私の望みを知っている。
だからこそ、決して他言することはないだろう。だから、あとは私が消えればいい。これで私の計画がレオン様に知られることはない。
「あぁ、あの頃に戻れるのなら……」
もう二度と罪を犯さないのに。あの方にも想い人の方にも決して近付きはしないのに。
でも、もし、もしも許されるというのならば……
せめて、婚約破棄された今もあの方に対する想いだけは、抱き続けていたい。あの方をこうして想うことだけは、許してほしい。
いっそのこと、何もかも忘れてしまえるのなら楽になれるのだろうに。
だがそうとわかってはいても、この想いを消し去ることなんてできなかった。それは、私の犯した罪を忘れることと同義だから。
「もし戻れるのなら、その時はあの方のお役に立てるように商人や文官を目指してみるのもいいわね。あぁ、でも騎士や薬師なんてものにも憧れるわ」
少なくとも、もう二度とあの二人の邪魔をすることはしないと誓おう。
私より、あの人が、ユリア・フレイシア伯爵令嬢の方がレオン様の隣に相応しいのだから。
「……ごめん、なさい。私、私はっ……! あなたの心が欲しかった……! レオン様に、振り向いてほしかった! ほんの少しでもいい、ただ私を見ていただきたかった……! 私は、それだけで……」
ポロポロと涙が零れおちる。それは、後悔であり、悔しさであり、羞恥からの涙だった。たった一人、レオン様に見てもらえれば良かった。私がレオン様の隣に立つためだけにしてきた努力を認めてもらえれば。
少しでも、ユリア様に向ける優しさを向けてもらえればそれだけで良かった。
全てでなくてもいい。ほんの少し、その欠片だけでも向けてもらえれば、私はそれで諦められた。「少しでも想っていただけるのであれば、それがあの方のためになるのであれば」、婚約者ではなくただの友人として、二人を応援できたはずだった。
このように許されざる罪を犯してまで振り向かせようとは思わなかった。せめて、あの方の口からユリア様が好きだと、だから私との婚約はなかったことにしてくれと、そう言ってもらえれば、はっきりと突き放してもらえれば、まだ、諦めがついたのに。こんな罪を犯さずにいられたのに。だが今さらだ。もう遅すぎる。
「……本当に、酷い人。私を振ってすらくれないだなんて」
これは、最後の強がりだ。私の人生はあと少しで終わるのだから。
「……もしも来世があって、あなたとまた会えるのなら。その時は、あなたが欲しいと思うような人にきっとなってみせるわ」
私は、最後に涙を拭い一人そっと笑みを浮かべた。
二度と罪など犯しはしないと心に決めて。
そして勢いよく毒を呷ったのだった。
第一章 目指すもの
「……ノーアお嬢様、エレノーアお嬢様!」
「……えっ、サーニャ? 嘘、なんでここに?」
サーニャは私の専属だったエルスメア公爵家のメイドで、姉のように思っていた存在だ。
だが私が牢に入れられてからは、確か辺境の実家へと戻ったはずだ。
そんな彼女がここにいるはずがないのに、なぜ彼女がいるのだろうか。
「何を仰っているんですか、エレノーアお嬢様。お嬢様のお傍にいるのは当たり前じゃないですか。私を専属にしたのはエレノーアお嬢様なのですから。ふふ、珍しく寝ぼけているんですか?」
朗らかな笑みを見せるサーニャは気のせいか、私の知っているサーニャよりも若い気がした。
何より、私のいる場所は冷たく暗い牢ではなく柔らかいベッド、それに暖かな日差しが入り込む公爵家の自室で……
私が牢へ入れられた時点で、エルスメア公爵家の汚点として私は除籍され、私の部屋だった場所は開かずの間になったはずなのに。だが紛れもなくこの部屋は、私が長年過ごした公爵家の自室であった。
「……ごめんなさい、少し寝ぼけているみたいだわ。ねぇ、質問なのだけど……。今日は何年の何月何日かしら?」
「王国歴九三六年、四月の十八日ですが……。お嬢様、本当にどうなさいましたか? ま、まさかどこか具合でも悪いのですか⁉ お医者様をお呼びしなければ!」
サーニャが私を心配して慌てはじめる。この感じも酷く懐かしい。
とはいえ、本当にお医者様を呼ぼうとしたサーニャを慌てて止める。
「ううん、なんでもないわ。ちょっと変な夢を見たからかもしれないわね。考えたいことがあるの。だから、悪いのだけれど少しだけ一人にしてくれる?」
「……わかりました。ですが、何かあったらすぐに言ってくださいね? 絶対ですよ! 約束ですからね!」
念を押して、心配そうにしつつもサーニャが部屋から出ていった。その様子に息を吐く。
「もう……。相変わらずね、サーニャは」
だが、九三六年?
私が牢に入れられたのが十六の頃、九四三年。
つまり私が牢に入れられるまであと七年の猶予がある。
ということは、だ。まさか、まさか本当に。
「本当に戻ったとでもいうの……?」
全てが始まる前まで?
あの時、最後に願ったことが叶ったとでもいうのだろうか。
だとするのならば、私は……
「……そう。でも、戻ったというのなら、私もちゃんとやらなくちゃいけないわね。レオン様が欲しいと思えるような人材になるために頑張らないと。そう、誓ったもの。もう絶対に同じ過ちを繰り返したりなんてしないわ」
愛されなくても構わない。
私はただ、レオン様の隣にいられればいいのだから。婚約者でなくとも、友人として、もしくは部下としてでいい。
だから、この想いにそっと蓋をして、レオン様とユリア様の邪魔をしないようにしよう。もう、前回のようになるのはこりごりだ。あんな未来にしないためにも、私はレオン様と距離を置こう。
「……えぇ、そうね。だって、せっかくの二度目の人生ですもの。楽しまなきゃ損よね?」
王妃にならないのならば、将来は自由に選べる。自分の好きなことができる。
それこそ、命の尽きる直前に考えていた騎士だとか商人だとか、薬師だとか、文官になってもいいし、教師として学園に残るのもいいだろう。
どれも楽しそうだ。王妃にならない。それだけで選べる選択は多い。
「でも、やっぱり目指すのなら文官よね? 騎士は私にできるほど生易しいものだとは思えないし、商人になるにはお金が必要だわ。薬師になるのはきっとお父様が許してはくれない。それに、薬師として王宮で働けるのは男性のみだもの。教師は、公爵家の令嬢がなるだなんて……」
教師になってしまえば、校長と私の家の爵位の差から校内のパワーバランスが崩れてしまいかねない。私が全権を握るようなことになる、というのもありえる。その点、文官であれば高位の貴族も多いうえ、そのほとんどが実力主義なので家の爵位は関係なくなる。
「えぇ、文官を目指しましょう。ふふっ、文官になってレオン様の部下として仕える。いいかもしれないわね。それに、文官なら民のために働くことができるもの」
これからのことを考え、私は笑みを浮かべた。
二度目の人生を手に入れたと気付いてからの私の行動は早かった。
それまでの生活をガラリと変え、元々ついていた家庭教師の来る日数を週二日から五日に増やし、前世の記憶から教養をはじめとした授業を早々に終わらせると、その後は多種多様な知識を貪欲に吸収した。
「……お嬢様! 根を詰めすぎですよ! 今日は、お休みをお取りくださいませ! もし、どうしてもというのなら、私の屍を越えてください!」
なんてことをサーニャが言わなければ、今日もそんな一日を過ごしていたことだろう。
けれど、それだけ心配させてしまったことは申し訳なく思うし、サーニャのおかげで一つ思い至ったことがあった。
「そういえば、文官って乗馬スキルも必須だったわね」
すっかり記憶から抜けおちていたが、文官にとって乗馬スキルは必須だ。
文官だからといって、いつも書類仕事だけをしているわけじゃない。たまにはその書類にあった事例などの検証や確認で馬で村へと向かう、だなんてこともある。文官採用試験の一つにあるほどには重要だ。そう思い至ってからの行動が早かった。
「わかったわ、サーニャ。今日は勉強はやめましょうか。そのかわりに、お父様と少しお話ししたいのだけれど……。確認してもらえないかしら?」
「はい、わかりました! すぐに行ってきますね! 勉強しちゃダメですよ? ちゃんと、大人しく待っていてください!」
やけに嬉しそうなサーニャを見るに、私は彼女にかなりの心配をかけてしまっていたのだろう。まぁ、それまでの生活のほとんどを変えてしまえば、そうなるのも当然なのだろうが。
「……けれどまぁ、本を読むくらいはいいわよね?」
勉強ではないからきっと問題ないだろう。そう、これは趣味の範囲に収まるはずだ。内容が王国史だとしても、別に問題はないだろう。
ただの趣味で、勉強というわけではないのだから……。そう思い、本を開き読み始めた。
「お嬢様、旦那様はいつでも大丈……。って、おーじょーうーさーまー? なにやってるんですか! ダメって言ったじゃないですか! もう、この本はしばらくの間取り上げますからね!」
結局、本は思っていたよりも早く戻ってきたサーニャにより取り上げられてしまった。
せっかくいいところだったのに残念だ。まぁ、今はそれよりもお父様のことだけれど。
「サーニャ、ごめんなさい。それと、早速で悪いのだけれど、お父様のところに行きたいの」
「エレノーアお嬢様でしたらそう仰ると思って、すぐに伺うとお伝えしておきました!」
「ありがとう、サーニャ」
文官になるために必要なことはお父様に聞いた方が早いし、乗馬の先生も付けてもらいたい。そんな思いを抱き、私はお父様のいる書斎へと向かった。
「失礼いたします」
書斎に入った私は、お父様と対面していた。久しぶりに見るお父様はやはり私の記憶よりも若くて、違和感を感じずにはいられなかった。いつも厳しくて、あまり褒めてくれることもなく、言葉も少ない、私が少し苦手だったお父様。
でも、知っている。お父様が私を愛してくれていたことを。誰よりもお父様が私を一番心配してくれていたことも。ただ少し、ほんの少し不器用なだけだったのだ。
だから、今世では同じ失敗を繰り返したりはしない。
「ずいぶんと珍しいな。お前から私のもとへ来るだなんて」
抑揚の感じられない声でお父様が口にした。その視線は私ではなく、書類に向いている。こうして、いつも私を見ようとしないお父様が、私は苦手だったのだ。
けれど、牢に入れられてからサーニャとの面会で教えてもらった。お父様のそれは、照れ隠しであったのだと。私がいない場では必ず、近くの使用人に私の自慢話をするのだと。だからこそ、私は今世ではお父様との関係を変えたいと思っている。
「私は将来文官になりたいと思っています。そのために、色々なことを学びたいのです。認めてはくださらないでしょうか、お父様」
私はまっすぐお父様を見つめてお願いを口にした。
お父様は手を止め、少しだけ驚いたように私を見て、目を丸くしていた。ちゃんと見ていなければわからない程度のものではあったが。
「なぜ、よりによって文官なのだ。お前は殿下の婚約者候補筆頭なのだぞ。文官になどなれば殿下との婚姻はできぬ。それでも、お前は文官になると言うのか?」
難しい顔をするのは、私とレオン様の婚約が持ち上がっているからだろう。
前世では、この時期に殿下との顔合わせがあり婚約したはずだ。となれば既にお父様に話がきているのだろう。
もう一度レオン様の婚約者に、そう願う気持ちはあるが、私では釣り合わないことなど理解している。だからこそ、早々に婚約の話を潰しておかねばならない。
「はい、叶うことなのでしたら。お父様が陛下を支えるように、私も殿下を文官として支えたいのです。殿下の手足となり、この国をより良くするための力となりたいのです」
私は、前世でこの国のことなんて考えていなかった。この国に住む者たちの事情なんて、顧みなどしていなかった。私は、私たち貴族は国民がいなければ生活できないのだと、あの牢の中でようやく理解したのだ。
だからこそ、私はこの国に住む者たちへ少しでも恩を返したいのだ。前世での罪の償いとして、民に尽くしたい。そのためにも私は、文官になる必要があるのだ。
「……そうか。だが、お前が思っているほど文官というのは生易しいものではないぞ。それでも目指すと?」
「私だって、エルスメア公爵家の一員です。文官になるためならば、どのようなことであろうとやり遂げてみせます」
私の言葉に満足したのか、お父様は少しだけ表情を緩めた。
「そうか。そこまで言うのならばわかった、良いだろう。ただし、途中で投げ出すことは許さん。いいな?」
「承知しております、お父様。認めてくださり、ありがとうございます」
厳しいくらいがちょうど良い。そう言ったのは誰だっただろうか。
誰が言ったのかは既に覚えてなどいないが、そんな言葉を思い出していた。
「ほかに、何かあるか?」
私はその問いに、『ない』と言おうとして、やめた。
「その、関係はないのですが……。時間があれば、お母様とお父様と一緒にどこかへ行きたい、です」
私の言葉が予想外だったのだろう。お父様は再び固まった。
そして、しばらく固まっていたあと、何事もなかったかのように書類に目を向けた。
「……わかった。考えておこう。ほかに何か希望があれば言いなさい」
「はい! ありがとうございます、お父様」
お父様の言葉に自然と笑みが浮かぶ。こうして、前世含め初の家族でのお出かけが決定した。
◇ ◆ ◇
私が文官を目指しはじめてから三年経ち、十二歳となっていた。
この三年間、色々なことがあった。家族で旅行へ行ったり、お父様の仕事場へお邪魔したり、王女殿下と会って友人となったり……
だが、前世から一番変わっているのは、お父様の私への接し方だろう。
「ノア、今日は学園も休みだろう。どうする、私と城に行くか?」
「お父様がよろしいのでしたら、ぜひご一緒させてください」
お前、としか呼ばなかったお父様が名前で、しかも愛称で呼ぶようになっていた。その上、こうした提案までしてくれるようになったのだ。
この三年という期間は、私とお父様の関係を変えるのには十分すぎるものだった。
「あらあら、ノアが行くのなら私もついていこうかしら?」
「お母様はお茶会に出席することになっていたと思うのですが……」
「ふふっ、大丈夫よ。私が行かなくても別に問題はないわ」
お母様は笑っているが、下位の家にとっては公爵家の者が出席するか否かでかなり対応が変わってくる。まして、出席予定のものを急用が入ったといって欠席される、というのは公爵家の不興をかったと思われかねないのだ。それだけはなんとしてでも阻止しなければならなかった。
「お母様! それでは出席予定だった、ウォーレス伯爵家の面目が潰れてしまいます!」
「そうは言っても、ズルいじゃない? 私だって、ノアと一緒にいたいんだもの」
お母様が可愛らしく口を尖らせて言う。
確かに、最近はお父様の仕事場へお邪魔したり、学園へ行ったりやらでお母様と過ごす時間は少なかった。
とはいえ、そんなお母様の行動を認められるはずもなく……
「そうだわ、ノアがそんなに気になると言うなら一緒にお茶会へ出席しましょう! ふふっ、そうと決まればドレスを決めなきゃいけないわね」
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