転生したようなので妹のために奮闘することにしました

紗砂

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対校戦 再開

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2日の間をおき、ついに対校戦が再開されることになった。
今日はグループ戦だ。
そのため私達1年と先輩達で別れる事になっていた。


「ルシャーナ、エリアス、リマーニ、勝ってこい」

「はい!
レオニード先輩とカルア先輩も頑張ってください」


私達はそれぞれの会場となるステージへと向かい、控え室に入る。
そしてそこで簡単な作戦を決めた。


「そう、ですわね…。
エリアスさんとルーは体力、魔力を温存。
私が全面的にやりますわ。
私が負けそうになりましたらその時は次の試合を考えずに全力でお願い致しますわ」


そうなるとリマに全て任せてしまうことになるので申し訳なくなるのだが……。
そう思った時、リマがですが…と続けた。


「ルー、前衛でしたらどの程度出来ますの?」


私は少し考えてから少し控えめ程度の実力を答える。


「城の新人……くらいかな?」

「分かりましたわ。
…でしたら、騎士学園相手にはエリアスさんに頼りきりになってしまうと思いますわ。
ですから魔法学園の相手は私とルーに任せてくださいまし」

「はい!」


作戦会議のようなものが終わると私達は出番待ちということもあり、のんびりしていた。
……もうすぐ出番があるとは思えぬ程に。


「リマ、このグループ戦優勝したら自由行動だったよね?」

「えぇ、そのはずですわ」

「なら、はやく勝って、3人で先輩達の応援と、ショッピングに行こう」

「そうですわね」

「うん!
お姉ちゃんとショッピング、行きたいなぁ……」


などと、呑気に話していたのだ。
そして、ようやく順番が回ってきたのだが……。
初戦が隣国の魔法学園と知り作戦を少し変更していた。


『お次の試合は、
リリーシア魔法学園VSフリケット魔法学園です!
なんと!
リリーシアの選手は全員1年!?
対してフリケットは全員が3年です!
さぁ、どんな戦いを見せてくれるのか!?

試合、スタートッ!!』


まずは肩慣らし。
私が簡単な魔法を撃つ。


『風よ。
気高き風達よ。
鋭き刃となりて降り注げ』


数は6。
初級だ。
だが、それも動きを複雑にすれば中級程度の妨害と同じ事が出来るだろう。
そのつもりで放ったものだったのだが意図も簡単に打ち消されてしまう。
その事に私はただ微笑んだだけだった。


「リマ!
やっていい?」

「…1回だけですわよ!」

「うん、ありがとう」


その頃には既にリマとエリアスは私から離れていた。
そしてリマが防御結界を貼っているのを確認してから私は唱え始める。


『光よ。
闇を打ち消す暖かな光よ』


それだけでもう私の周りに魔力と光が溢れだす。


『真なる光の矢となりて降り注げ』


そして光は収縮し、いくつもの矢が形成される。
それに合わせ私は手を上へと上げるとそのまま下へと振り下ろし、ただ一言。


『逝け』


そう口にすると矢の雨はフリケットの選手へと降り注ぐ。
私はもういいだろうと判断すると『消えろ』と言い、魔法を消す。
そして勝利宣言がされるとすぐに回復魔法をかけるのだった。


「…ルー、次の試合は魔力不足を装ってくださいまし」

「了解」

「お姉ちゃん、やっぱり魔法上手いよね…。
私もお姉ちゃんみたいに使えるようになりたいなぁ……」


上目遣いの可愛い妹に負けて私はすぐに答えた。


「エリー、私で良ければ魔法を教えるよ」


するとエリーは目を輝かせた。
そんな妹に可愛いと私は心の中で悶えていた。


「ほんとっ!?」

「勿論。
エリーのためなら何でもするよ」


エリーが喜ぶのなら私は手段を選ばない。
なによりエリーを守りたいから。
エリーの喜ぶ顔が可愛いから。
その一心で引き受けた。


「ルー、そろそろ次の対戦相手が決まりますわ。
見に行きましょう」

「了解、エリーも行こうか」

「うん!」


と、いうことで私達は3人で控え室から出てモニターの前で相手の戦いを見る。
その表情からは既に気楽さは抜け出て真剣そのものだった。


『勝利を収めたのは……やはり強かった!!
王者、エディット帝国武術学園!!
この勢いに乗り、優勝まで進むのか!?』


などと勝者のコールの最中、私達3人は無言で控え室に戻っていた。


「エディットの武術学園は……できれば最後が良かったですわね…」

「そう?
逆を言えば、エリーが最善の状態の時に戦えるって事だよ?」

「そう言われれば…そうですわね。
悪く考えすぎていましたわ」


リマはスッキリとした表情になり、私は思わず笑を零した。


「エリー、私もサポートはするけど…」

「大丈夫!
任せて!」


エリーの頼もしい言葉に私も笑って任せた!と口にすると笑いが広がった。
そして、ついにエディット帝国との戦いが始まった。
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