回復術師ですが仕事と婚約者候補に追われています!

紗砂

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その日、私は夢を見た。
いや、夢ではない、精神世界に再びいた。


「シヴァ……?」

【あぁ、あぁ!
ようやく、ようやく会えましたね、我が愛しい子。
私は、エンディールが第二子、狩猟と貞潔の神、アルテミス】


アルテミスと名乗ったその人は、シヴァと違った雰囲気で綺麗な人、という雰囲気だった。
彼女の纏っている空気から、私を深く愛しているということが感じられた。


「アル、テミス……?」


シヴァはどうなったのか、と聞きたい気がするものの、聞く勇気がなかった。


「何故……」


何故、今なのか。
何故、私はここに呼ばれたのか。
アルテミスは、私の守護神なのか。
色々と聞きたいことがあった。


【シヴァのことを気にしているのなら気にしなくても良いのです。
私もシヴァも、あなたの守護神なのですから】


守護神が2神など、聞いたこともなかった。
だが、こうして実際に会っている以上、本当のことなのだろう。


「守護神……。
シヴァと、アルテミスが?
どうして、私を?」

【私達はあなたの、ルーディアの魂に惹かれたのです。
私であれば、あなたの内に秘めた強い光と慈愛の心に。
あの子……。
シヴァであれば、あなたの芯の強さに。
だからこそ、愛しき子を護り、見守りたいがために、私達は守護神という形をとり、傍にいるのです】


その、アルテミスの言葉に納得しかけたのは、シヴァの様々な言動が原因だろう。
よく、言っていたから。

私のためならば、世界すら滅ぼしてみせよう、と。

そこまで想う、その愛の強さは神ならではなのだろう。
それが、魂に惹かれるということなのだろうと、なんとなくだが、そう思った。


「でも、私はあなた達に何も返せないから」

【ふふっ、良いのです。
私たち神は、なにかを返してもらいたいわけではないのですから。
私たちはただ、自らの愛しき子の近くで見守り、力を貸したいだけなのですから。
これは、私たちのエゴとも言うべきものなのでしょう】


そう口にするアルテミスの瞳は愛情深く、どこまでも優しかった。


【ですから、愛しき子。
どうぞ、私たちの力を存分に使いなさい。
それが私たちにとっての喜びであるのですから】
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